ゆく年くる年

12/28(日)にメモリアルセンターにて年納め強化練習会を行いました。
11月の多種目挑戦会、そして12月の砂浜練習と天候に恵まれず相次いで中止となっていただけに天候が心配されましたが、当日は雲一つない快晴となってくれました。
絶好の天候中、今年は午前・午後の1日を通しての年納め練習会となりました。

午前中はジュニアプラス・クラブの練習となります
前週には土曜に中学の強化練習会と日曜に砂浜練習を予定していたため、当日も疲労が心配されるところでした。
しかし、雨天によりどちらも中止に。
体の状態としては問題なくこの日を迎えることができました。
さぁ、午前中から60人を超える参加者が集まり年納め練習がスタートです!

1日の練習の強度を考慮し、アップは遊びを取り入れた内容となりました。
二人組での姿勢作りや馬跳び、グループでの鬼ごっこを行いました。
風は穏やかで太陽の日差しも存分に降り注ぐまさに絶好の練習日和となり、早くも半袖の水色Tシャツとなる参加者たちでした。

短距離、跳躍、ハードルと各ブロックに分かれての専門練習を行う中、少し時間をずらしての投てきブロックも練習スタートしました。
12月からの冬季練習でも10月からの流れに続き、全員が週に1回は多種目のローテーション練習を行えるようにメニューを計画しています。

1つの種目にこだわりすぎることなく、多様な能力を高めていくこと。
基礎体力のベースを上げること。

専門能力はこの2つのベースの力があってこそのものです。
専門練習でもまだまだ焦ることなく、それぞれの種目の基礎となる技術、そして自身の課題となる部分に目を向け、改善と定着を図っていきましょう。

そして午前中のメイン!
強化練習と言えばエンドレスリレーでの走り込みです。
10人×6チームに分かれ200mを小学生は2本、中学生以上は3本をリレーでつなぎました。
バトンを持つからには全力で走るしかないのがエンドレスリレーのいいところ。

1本目からしっかりと追い込み、2本目で限界に到達し、3本目は気力で走りきります。
終わった後にグラウンドに倒れこむ姿を見れば、どの選手もしっかりと追い込み切れたことが分かりました。
こうした体力系の練習では全体の雰囲気が重要です。
3年生を中心とした1走を務めた選手達を中心に、上級生が良い流れを作ってくれ何よりでした。

エンドレスリレーが終わっても午前中は終わりません。
最後はこの冬に高校訪問で学んだ新しい補強などをしっかりと30分行いました。
途中では足をつりかける選手達も出る中、最後まで地道にトレーニングを続けました。
投てきブロックはエンドレスリレーの代わりの投げ込みとして砲丸、円盤を投げ続けました。

これにて午前中の部が終了となり、昼休憩の時間となります。
暖かさにも恵まれ、思い思いの場所で昼食を取りながら自由時間を楽しみました。
小学生は隣の公園に遊びに行ったり、中学生は走幅跳の記録を競い合ったりメディシンボールでドッジボールをしたりとこうした自由時間も大切な時間となりました。

ジュニアの参加者の小学生たちもあつまり、午後の部は80名ほどの参加者でのスタートとなりました。
午後の部はスーパーサーキット、リレー、鬼ごっこの三本立てです。
小学生からマスターズ選手まで、一年の最後に参加者みんなで楽しめる年末の恒例行事です。
投てきブロックは場所をトレーニングルームに移しウエイトトレーニングに励みました。

スーパーサーキットでは10個のトレーニングが配置された400mトラックを回り続けます。
ステップ台、ラダー、縄跳び、メディシン投げ、反発マットといった定番トレーニングはもちろん、毎年恒例となった「中コーチから逃げろ」もあります。

バーに触れたらスタートに戻るハードル走では、あえてハードルをくぐろうとする強者も現れました。
そしてその先に待つ恒例の「南部コーチとじゃんけん」では、負けると再びハードルに戻らねばなりません。
中々じゃんけんに勝てず、悲鳴を上げながら何度もハードルに戻る参加者たちでした。

そしてこちらも恒例のおみくじコーナー。
引いた番号のトレーニングを実施します。
腹筋、ジャンプといったトレーニングだけでなく、中には「5人に自己紹介をする」なんていうのもあります。
最初は恥ずかしがる参加者も途中からは開き直って自分の名前を連呼していました。
「スタート地点に戻る」を引いた選手は泣く泣くスタート地点に戻っていきました。

20分の実施で早い選手ではトラックを4週ほど走りきりました。
手を抜いてゆっくり走ることもできますが、鬼ごっこ、じゃんけん、くじ引きと途中に遊びの要素を入れることで、一気に楽しいものになります。
追い抜き追い越されを繰り返しながら、しっかりと運動量を確保できました。

続いてはリレーです。
大きな400mトラックを利用してもいいのですが、各リレー地点が離れておりバラバラになってしまうため、芝生に200mトラックを作ります。
これなら全体が離れることなく、かつ走順のミスも少なくなります。
半周の100mを10人のリレーでつなぎました。

4チームごとの予選を2組行い、各組の上位2チームがA決勝へ、下位2チームがB決勝に進みます。
決勝という言葉に熱くなるのも陸上選手だからこそ。
予選から大きな応援が飛び交う熱戦となりました。

ジュニアの活動で毎回取り組んでいることもあり、ジュニアの参加者たちも何も問題なくスムーズに実施することができました。
走力を考慮したチーム分けではなかったのでチーム間の走力にバラつきはありましたが、普段はあまり接する機会がない選手同士が同じチームになったり、中学生が小学生をサポートしたりとみんなで楽しめた貴重な時間となれば何よりです。

さぁそして最後は鬼ごっこ。
今年は増やし鬼での実施です。
1回目は男子の小中学生の最速ランナー達が鬼となり、2回目は女子の小中学生の最速選手達が鬼となりました。
100mのタイムでは1秒以上の差があっても、鬼ごっことなれば話は別です。
横移動やフェイントを駆使しながら鬼を振り切る姿や、小学生のすばっしこさに中学生が翻弄される姿も見られました。

各学年の県のトップレベルのスプリンターたちも多くおり、おそらくこれだけの速さの鬼ごっこができるのもRIXPERTだからこそ。
最後の一人を捕まえきるまで、みんなで芝生を走り回りました。

これにて一端の区切りとなり、集合写真を撮影しての中締めとなりました。
夏の水鉄砲合戦に続き、この冬の年納め練習はジュニアからクラブまでの選手達が一堂に会する貴重な機会となります。

陸上競技は記録や順位で競い合うチャンピオンスポーツですが、それは陸上競技の一部分にしかすぎません。
これだけの人数が集まり、全員で体を動かし、そしてみんなで楽しむ。
それができるのもスポーツだからこそ、何より自分の体だけで行える陸上競技だからこそです。

最後は南部コーチの発声による一本締めでの中締めとなりました。

そして、ここからは再びジュニアプラス・クラブでの活動に戻り、これも毎年恒例、最後の年納め走り込みとなります。
足の疲労を考慮し、芝生の50mダッシュをジュニアプラスは10本1セット、クラブの選手達は10本2セットを行います。
午前中から参加者はさすがに疲労の色が見られだしますが、ここからは技術や体力ではなく気力の勝負。
みんなで声をかけあいながら本数を進めていきました。

ジュニアプラスは1セットで終了。
そして2セット目からはウエイトトレーニングを終えた投てきブロックも合流しました。
投てき選手達も最後まで追い込みます。

20本終了後は希望者におまけの6本。
そう、来年は2026年です。

ここまで走り込むのも1年でこの機会しかありません。
そこに見えるのはどんな景色だったでしょうか?

最後までやり切った。
きついところを耐えきった。

そうした経験の積み重ねがアスリートとしての成長につながります。

2025年の活動もこれにて終了となりました。
恒例となった年納め練習を行って年を越せるのはすっきりした気持ちになれます。
一週間のお正月休みをはさんだ1月からは心機一転、次なる目標に向かって進んでいきましょう。

クラブ  7,073人
プラス  1,703人
ジュニア 1,747人
ランニング 237人
2025年述べ参加者 10,760人

RIXPERT創立5年目を迎えた今年も多くの方に参加いただけました。
岐阜で行われたU16リレーの入賞、三段跳での県中学新、夏から秋にかけての全国大会での活躍やRIXPERT BASEの始動などクラブの歴史に残る数々の場面がありました。
そうした活躍を筆頭に、参加いただいた選手一人ひとりに物語があります。
来年もできるだけ多くの物語を紡ぎ、発信していけたらと思います。

2026年も良い年にしていきましょう。
そして1年後の年納め練習でもみんなでスーパーサーキット、リレー、鬼ごっこをやりましょう!
この1年が無事に終えられたことに感謝しながら、来年の1年も平穏であってくれることを願います。

この1年も多くの皆様の支えがあってのものでした。
コーチ陣一同感謝申し上げます。
2026年も変わらぬご支援をよろしくお願いします。

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