月刊RIXPERT 3月号

気づけば日も長くなり、春の訪れを実感する日も増えてきました。
区切りの季節となる3月。
中学3年生の会員達は、高校入試という目標に向かってしっかりと準備できたでしょうか。今はただ吉報が届くことを願うばかりです。

とあるコーチは言いました。
「勉強は陸上より簡単である」と。

陸上競技には答えがありません。自らの感覚と記録の数値、そしてコーチの目、これらを擦り合わせて最適解を求めいくしかありません。動きの定着にも時間がかかります。

しかし、だからこそ面白い。
いよいよ始まるシーズンに向けて、正解のない答えを求め続けていきましょう。

クラブ

「今日もハードル練習?」

そう思う参加者もいたかもしれません。
来シーズンに向けての必要な練習を厳選していった結果です。

ハードル走は、股関節の柔軟性、踏切・着地、インターバルでの走り、ハードル間の調整力と多様な能力が必要となります。
スプリントにも跳躍にも生きる、まさに陸上競技の基礎的な力と言えます。

一般的なハードル走に加え、往復するシャトルハードル、ランダムな距離にハードルを置いたランダムハードル、ハードル間を広げた150mハードルも行ったりしました。
来シーズン、ハードル種目に出場できる参加者が何人もいるんじゃないでしょうか?楽しみにしています。

また、2月の分析ではスキップの分析を行いました。
たかがスキップ、されどスキップ。
スキップと走りは密接に関連しています。走りの課題がスキップにも表れていることが多く、そしてスキップの方が動きを意識しやすい動作となります。
練習でもスキップ選手権を行うなど、ハードルと並んでスキップも多く行いました。
ハードル走とスキップ、これが大切なんです。この基礎ができてくると、走りは劇的に成長します。

2月は予定していた砂浜練習は天候不良で中止になったものの、養老公園の芝生の坂練習にも挑戦しました。利用者の少ない厳冬期の今だからこそできる練習です。
坂クロカンに坂ドリル、坂ダッシュともりもり走りこみました。
そして練習終了後は隣にはる天命反転地の散策へ。非日常の空間を楽しみました。
練習以外のこうした交流の時間も貴重なものとなりました。

また、2月も高校訪問をさせていただいたり、各務原で行われた強化練習会にも参加しました。強化練習会には20名近くの選手が参加し、短距離、跳躍、ハードルとそれぞれのブロックで躍動しました。

これまでの冬季練習の流れを踏襲しながらも、ミトノマチ鍼灸整体院の品田コーチからは足首強化の必要性のアドバイスをもらい、早速練習に反映させたりもしています。

さぁ3月。シーズンの足音が近づきますが、まだまだ仕上げてはいきません。
じっくりコトコトと、技術と体力をさらに熟成させていきましょう。

ジュニアプラス

ジュニアプラスでもハードル跳んでます。
そして水曜日は指導者がハードル専門の青木コーチ。

これほど贅沢なことはありません。
青木コーチは400mHで日本歴代3位・岐阜県記録、100mHでも県高校歴代3位という実績をお持ちです。

他にもメトロノームのリズムに合わせたドリルを行ったり、縄跳びやミニハードルを使用して弾む練習をしたりと多様な練習を行いました。

火・木・土・日の参加者は、競技場での専門的な練習に取り組んでいます。
中学生のお姉さんに混じってハードル練習に取り組んでいる5年生女子もいます。

クラブの中に入ると周りとの差を実感するかもしれませんが、それだけレベルの高い環境に身を置いているということです。そして、だからこそ凄い成長を遂げています。
本人は気づいていないかもしれませんが、その成果はシーズンに入ってから実感できることになるでしょう!

ジュニア

ジュニアでもハードル跳んでます。
2月は9月以来のハードル走に挑戦しました。

当たっても痛くないスポンジ状のハードルを使用し、3段階の高さに分かれて練習と測定を行いました。

走って跳ぶ。それを繰り返す。

小学生にはこれが一番です。
そして、ハードルは、まっすぐ跳ぶのではなく、少し横を向いて跳ぶ。
この少しの技術練習を取り入れることで立派な小学生ハードラー達が誕生しました。

また、ハードルはリズムが重要になり、一つのミスでそのリズムが崩れます。
逆に最後までリズムよく走れた時は大変おもしろい種目となります。

そのおもしろさを味わえたでしょうか?
さぁ3月。久しぶりの50m測定と走高跳に挑戦です!

キッズ

もちろんキッズでもハードル跳んでます。
むしろ「くぐる」こともしています。

高さや距離を適当に設置したハードルに当たることなくゴールに行けるか。
これで跳んだりくぐったりと十分な練習となります。こちらがストップをかけるまでやり続けたりもします。

改めてハードルという道具の素晴らしさを感じるとともに、跳びこえるという動作に猿の時代から残る本能的な何かがあるのではないかと思ってしまいます。

縄跳びをしたり、ジャンプをしたり、ボールを投げたりダッシュしたり、本当に何にでも全力なキッズたち。
時には涙を見せることもありながらも、確実な成長を実感しています。

ランニング

ランニングではハードルは…

さすがに跳んでいません。
この記事のためにハードルを跳んでおけばよかったと執筆時に気づきました。

しかし、ランニングでもスキップドリルを行ったりしています。
スキップは短距離、長距離に関わらず走り基礎的な動きには変わりありません。脚を伸ばし切ることや、上半身をお越こす動きによって、地面を力強く押す意識を高めました。

また、接地ドリルとして骨盤の動きや上半身との連動した動き、遊脚(前に出てくる足)の挟み込みの動きなども練習しました。

中長距離ではここまで動きづくりを行うことはほとんど無いでしょう。
しかし、この動きづくりが長い目で見た時に大きな差となって現れます。
最初はできなくても、最初は分からなくても、繰り返しの中で見えてくることがあります。ぜひ反復していきましょう。

短い距離のスピードレーニングから、ペース走、最大酸素摂取量を高めるHIIT(高強度インターバルトレーニング)とメインの走り込みでもしっかりと走りこめています。
以前と比べて、タイムの短縮や走れる距離の伸長が見られ、参加者のレベルアップを実感します。

シーズンに向けて、3月でも動きづくりにこだわりながら、しっかりと走りこんでいきましょう。


2月に実施した利用者アンケートの集計結果を公開しています。
これらの結果を真摯に受け止め、3月以降のより良いクラブ運営に反映してまいります。

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