実りある合宿

2月17,18日(土,日)にRIXPERT初となる遠征合宿を実施しました。
行先の地は中津川。
東海・全国大会を見据えた遠征試合の練習や、1日練習による体力的な追い込みを目的としての実施です。
今回は中学生以上のメンバーとし、30名を超える選手が参加しました。

午前中は、昨年度台風の影響によって実施できなかった中津川TFCとの合同練習です。
中津川TFCはR4年度に全国大会3位選手を2名輩出したり、R5年度も男女の100mの上位選手を輩出しているチームになります。
合同練習の前半は中津川TFCのメニューを、後半はRIXPERTのメニューを実施する流れとなりました。

前半の中津川TFCのメニューは20分を1コマとした計4コマの練習となりました。
男女に分かれ、ダイナマクス、ハードル走、階段、バウンディングと多様な体力練習に取り組みます。
男女内で小グループに分かれ、中津川TFCの選手が主体的に指導を行ってくれました。
練習のスムーズさ、ハードル走の上手さ、一つ一つのトレーニングの意味の理解など、RIXPERTとしても学ぶべき点が多くあったと感じます。

後半はRIXPERT主体のメニューとなり、南部コーチがスプリントとしてスキップの動きを、中コーチが跳躍の動きとしてホッピングの動きを練習しました。
特にスキップでは普段とは違う動きとなることもあり、中津川TFCの選手が最初は苦戦する姿も見られました。
いつもと違うことをやってみる。
こうしたことができることも合同練習ならではです。

最後は全体でのエンドレスリレー!
トラックを3等分し、133mずつを7人組で計4本のリレーになります。
走者が足りず、野村・中の両コーチも力走しました。
バトンを持つことで手が抜けず、まして違うチームの選手と走ると負けず嫌いが出てくるのが陸上選手。
みんなよく追い込んだ練習となりました。

どんな場所で、どんな人たちが、どんな練習を行っているか。
そうしたことを知れるだけでお互いの相互理解が深まります。
「競い合う」から「高め合う」へ。
わずか半日の練習でしたが、そのための貴重な時間になりました。
最後は全体で集合し、記念撮影をして午前の部が終了です。

昼食休憩をはさんだ午後は、中津川名物の階段と坂を使った練習です。
山の中にある競技場だけあり、練習環境の多様性は大垣や各務原の競技場とは大違いです。
うらやましい限り!

まずは階段です。
この階段が絶妙で、一般的な階段より1段の幅が広いんです。
そのために上下の上り下りだけでなく、しっかりと前に進まなくてはいけません。
練習が始まってわずか5分で選手たちからは悲鳴があがりました。

1段ずつ、1段とばし、2段とばしと本数を重ねていくなかで、立ち止まると足が震えだす選手たち。
走って上ることも当然きついですが、帰りの下りも地味に足に疲労をためていきます。
最後の勝ち上がり形式の競争では、100mのタイムとは違った結果となり、思わぬ選手達の活躍も見られました。

疲労がたまった選手たちですが、最後には坂トレーニングが待ち構えています。
ここまでくると、技術うんぬんではなくがんばって前に進むだけ!
スキップ、バウンディング、ホッピングといった体力トレーニングと坂ダッシュを行いました。

ふくらはぎをつる選手、ハムストリングをつる選手と体も限界を迎えます。
そんな中、最後は全員で下から頂上までの坂ダッシュ!
距離にして250~300mほどあるでしょうか。
途中で歩き出す選手たちが続出する中、400mを専門とする選手が見事1位をゲットしました。

これにて1日目が終了。
おそらく1日の練習量としては過去最高のものになったと思います。
何より、競技場に階段に坂と足にも大きな負担がかかりました。
合宿でしかできない、そんな練習となりました。

ホテルに帰った後はお待ちかねの夜ご飯。
ホテルの隣の趣あるレストランでみんなでご飯を食べました。
いつも練習をともにしているメンバーですが、一緒にご飯を食べるというこうした機会も新鮮でした。

次の日の予定を確認し、1日目の日程が全て終了。
大浴場もあるホテルで疲れを癒しました。
夜更かししたり、ホテルで騒いだりが心配でしたが、そんな様子もなく落ち着いて過ごせたのではないでしょうか。
それ以上に、疲れてすぐに眠たくなったと思います。

2日目は東濃地区の高校で合同練習を行わせてもらいました。
アップではサーキット形式で多様な練習を行っており、コーチ陣にとっても参考になりました。
その後のドリルでは、顧問の先生が熱心に指導をしてくださり、RIXPERTの選手たちも真剣に耳を傾けていました。
それに加え、トップレベルの高校生のお手本と指導とこれ以上ない練習をさせてもらいました。

当然、中学生には中学生に適した練習があります。
そうした中で、時にはこうした高校の練習に触れることも貴重な経験となります。
自分の陸上競技がこれから先どう広がっていくのか。
そんなイメージを具体的に持つことができると何よりです。

こうして1日半の練習を終え、無事に合宿を終えることができました。
2日目の午後も練習をとも思いましたが、体への負担、月曜日からの学校生活を考えると、1日半がちょうどよかったのではないでしょうか。
何より、大きなけがや病気が起きることなく、そして天候にも恵まれて合宿ができたことに感謝です。

合宿終了後のアンケートでは、かなり高い満足度を感じてもらえていました。
行程、練習内容、費用、ホテル、食事、合宿不参加組の練習などそれぞれに課題はありますが、今回の合宿の経験を今後に活かせていけたらと思います。

選手にとっても、コーチ陣にとっても実りある合宿となりました。
合宿での気づきが
合宿で得た自信が
合宿でやり切れたことが
これからの練習につながってくれることを期待しています!

合宿の様子を以下の会員限定ページ、またはマイページの「その他」のPRIDE動画にて公開しております。
ぜひご覧下さい。

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