12月に入り、冬季練習が本格的にスタートしました。
RIXPERTでは12月を冬季練習の準備期間と位置づけ、トレーニング方法の確認や、基礎体力の向上に努めています。
その中でも、中心となるのが2種類のサーキットトレーニングです。
コーチ陣が厳選した各12種目、計24種目を通して、身体操作性と基礎体力を高めていきます。
これさえやれば大丈夫!自信を持ってそう言い切れる仕上がりとなっています。
以下のYouTubeでははサーキットAを紹介しています。
さて、そんなサーキットトレーニングと聞くと、体を追い込む体力トレーニングとイメージしてしまいがちです。
しかし、RIXPERTではそれだけではありません。体力はもちろんですが、一つ一つの種目の動きにこだわった技術練習の面も持ち合わせています。
正しく、正確に、体の中心部から、大きく鋭く
各種目の一つ一つの動きのテーマを理解し、自分の体への意識を高めていきます。この冬で恐らく何百回と行うであろう動きの1回1回が勝負になります。
そして、そのための最大の武器がRIXPERTにはあります。
LINEを利用したマイページ機能を用い、その日のトレーニング動画と意識ポイントを復習できるようにしています。
また、コーチのお手本もアップロードされており、お手本の動きと自分の動きを並べて比較する。そんな使い方もすることができます。
本題[ 技能の上達 ]
技能の上達ということにおいて、この「自分の動きを見る」ということはとても大切です。
少し難しい話になるので、興味のない人はとばしてください。
——– ↓ ここから難しい ↓ ———-
技能が上達するというのはどういうことか。これについては脳科学の見地から一定の答えが得られます。
以下のpdfの「運動の長期記憶がつくられる場所を発見」をご覧下さい。
https://www.riken.jp/medialibrary/riken/pr/publications/news/2010/rn201006.pdf
かなり難しい話になりますが、重要なのは以下の一文です。
運動の記憶は長期抑圧により小脳皮質のプルキンエ細胞につくられる
「運動の長期記憶がつくられる場所を発見」より
これが何を言っているか、バスケットボールのシュートを例に説明します。
最初の頃は中々ゴールに入りませんが、だんだんと入ったり入らなかったりするようになります。
そして、さらに練習を繰り返していくと入る確率が高まっていきます。
この時、脳の中では「失敗」すなわち「ゴールに入らない」結果を認識すると、脳がその時の体の動きを抑制するようになります。つまり、失敗する動きをしなくなるということです。
このように「失敗」の時の体の動きは抑制される一方、「成功」すなわち「ゴールに入る」時の体の動きは抑制されず記憶されていきます。この繰り返しの結果、シュートの成功率が高まっていくのです。
意外かもしれませんが、「技能が上達する」とは「失敗する動きの抑制」の積み重ねによる面も持つのです。そして、こうした失敗を抑制する仕組みが「長期抑圧」と呼ばれています。
——— ↑ 難しいのここまで ↑ ———-
このことから、技能の上達では「失敗」が重要になります。
ここまでいいでしょうか?本題はここからです。
バスケットボールのシュートでは、ゴールという成功と失敗を分かつ明確なものがありました。
では陸上競技ではどうでしょうか?
走りの成功と失敗を分かつものは何でしょう?
サーキットトレーニングの一つ一つの種目では、何が成功と失敗を分けるのでしょうか?
ここが陸上競技では難しいんです。
そして、「失敗」が分からないと技能は上達していきません。
もちろんタイムという指標もありますが、成功なのか失敗なのか誤差なのか、その区別は困難です。
この辺りも書き出すときりがないので、結論を言います。
成功と失敗を分けるものの一つに、コーチ・指導者の目があります。
自分の体のみを使う運動では、自分の体の動きを評価することが難しく、外からの評価が必要になります。
今の動きが成功か失敗か。そこをしっかりと見極め、適切なタイミングで分かりやすく選手に伝える力が指導者には必要になります。
しかし、これにも限界があります。動きを言葉にして伝えることは大変難しく、選手と指導者が動きの感覚やイメージを共有していくためには時間がかかります。
だからこそ、もう一つ。
自分で自分の動きを見ることです。
自分で自分の動きの成功と失敗を判断するんです。
これが何より効果的です。
そのためには、自分の動きだけを見ていては不十分です。
そこにはお手本となる良い動きとセットとなって、初めて成功と失敗の判断をできるようになります。
長くなってきましたが、ようやくゴールです。
RIXPERTでは今後、マイページへの動画のアップロードに加え、コーチによるお手本動画を増やしていきます。
ぜひ、練習後には自分の動きと比較してください。
大切なことは間違い探しをすることです。
技能の上達には、それが絶対に必要なんです。
間違い探しができれば、陸上競技でもどんどんと技能は上達していきます。
そのための環境がRIXPERTにはあります。
そして、同じことができる環境は他にはありません。
体を鍛えましょう!
間違い探しをしましょう!
しっかり休みましょう!
この冬季練習を通して、何倍にも成長して下さい。
もう来シーズンが楽しみです。
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