電車に揺られ、海にかかる橋を渡って見えてくる景色。
今年もこの季節がやってきた。
そう、それは砂浜練習。
クラブ創立当初より毎年ここを訪れて早4年。
今年も砂浜を求めて愛知県の新舞子マリンビーチにやってきました。
季節的なこともあり、体調不良者が続出し当初より10名近く参加者が減ってしまいましたが、それでも30名を超える参加者が集まりました。
電車から降り遅れることもなく無事に目的地に到着。
白い石でRIXPERTの文字を作るのも恒例となってきました。
3年連続となる者、初めての砂浜となる者、小学生に中学生、砂浜は誰でも平等に迎えてくれます。
時折強く吹く風、暖かい太陽の日差し、時には小雨が降る中、練習が始まりました。
最初は全員で鬼ごっこ。
まずこれがキツイ。
砂に足をとられながら追いかけ追いかけまわされるのは見た目以上のキツさがあります。
それでも笑顔があふれるのは、鬼ごっこだからこそでしょう。
次はミニハードル。
いつもと同じミニハードル走も、地面が変われば状況は一変します。
弾まない、進まない。
砂浜だから当然です。
弾むようにしたらいい。
進むようにしたらいい。
そのためにいつもより大きな力を出すしかありません。
地面に足がとられるよりも早く足を引き出してくるしかありません。
結論は単純です。
そして変形ダッシュ。
上り坂を利用した20m程度のダッシュで、最初は正座や長座など多様な姿勢からのダッシュを繰り返します。
1着上がり、最下位下がりのルールのもと、先頭の組には精鋭たちが集います。
スプリンターたちの意地と意地とがぶつかりあいました。
途中からは一旦後ろに下がってから前に切り返してダッシュする形式で行われました。
時にはスキップで上ります。
時には後ろに下がってタッチをするマーカーの位置がランダムになります。
1着を目指してとにかく足を引き上げる。
これぞ砂浜ダッシュです。
メイン練習は砂浜50m走を2セット。
波打ち際を疾走しました。
深い砂に足をとられるからこそ、後半にいくほど走りづらく体力的にもキツくなります。
最後までしっかりと走り切れるか。
体力レベルの差が如実に表れる練習となりました。
2セット目をやりきって砂浜に倒れ込む参加者たち。
疲労感の中に満足感と達成感が見られました。
しかし、すぐに砂遊びを始めるのも砂浜だからなのでしょう。
まだ余裕があったようなので、次からの砂浜ではもう少し追い込んでいきます。
最後はメディシンボール砂浜リレー。
今回はこのためだけにメディシンボールを持ってきました。
下って上る100mほどのコースで4チームがメディシンボールをつなぎました。
チームメイトへの応援の声が飛ぶのもリレーならではです。
全員でがんばる一体感がそこにはありました。
締めは平地流し。
この走りのために砂浜に来たと言っても過言ではありません。
砂浜から解放されたその走りは、いつも以上に足の動きがスムーズになっていました。
求めるのはこの走りです。
この感覚を忘れないようにしていきましょう。
練習後は海を眺めながらの昼食タイム。
やりきった後の絶景を見ながらのご飯は思い出に残る味になったのではないでしょうか。
束の間の思い思いの自由時間を過ごしたのち帰路につきました。
やっぱりこれはいい。
砂浜に踏み入れると毎年そう感じます。
この地で上手く走るには、いつもと異なる感覚が求められます。
体への感覚を研ぎ澄ます。
それこそがこの地で上手く走る秘訣です。
この冬には複数種目のローテーション練習を取り入れてきました。
前日の練習ではスプリント、跳躍、ハードルの3種目に取り組みました。
これも感覚を研ぎ澄ますことの一環です。
いつもとは違うことをやる。
それを通して動きの違いや感覚の違いに気付く。
そんな能力こそが選手の持つ可能性を大きく広げてくれるでしょう。
砂浜練習はこの冬にあと2回予定しています。
今回参加できなかった参加者も次回以降での参加をお待ちしています。
砂浜で感覚を研ぎ澄ましていきましょう!
コメント