どこまで闘えるか

8月7日に三重県営総合競技場にて東海中学総体が行われました。
岐阜・三重・愛知・静岡の東海地方の4県の予選会を勝ち上がった選手たちによるレベルの高い大会となります。
昨年に続く三重での開催となり、RIXPERTからは11名、リレーも含めた学校からの参加者も含めると総勢で20名を越える選手たちが出場しました。

RIXPERTから出場
中1 男子 100m 11.82 1.7 予3 PB
中1 男子 100m 11.83 1.7 決7
中2 男子 100m 11.67 0.4 予4
中2 男子 100m 11.95 1.3 予7
中3 男子 100m 11.55 0.9 予8
中3 男子 走幅跳 6m82 1.3 決1
中2 女子 100m 12.71w 2.9 予8
中3 女子 100m 12.98 -0.7 予5
中3 女子 100m 13.13 -1.3 予5
中2 女子 走幅跳 4m72 1.7 決17
中3 女子 走幅跳 5m60w 2.1 決1
中1 女子 円盤投 22m67 決19
他団体から出場
中1 男子 100m 12.31 0.6 予7 PB
中2 男子 100m 11.52 1.3 予3 PB
中3 男子 100m 11.23 -0.1 予4
中3 男子 400m 52.31 予4
中3 男子 走幅跳 6m16w 2.5 決10
中3 男子 円盤投 24m33 決20
中3 女子 100m 13.53 -0.7 予7
中1 女子 800m 2:35.80 予8
中3 女子 砲丸投 10m78 予16

RIXPERTから出場する選手たちは、前日練習や今後の上位大会出場のことを考え前日からの移動となりました。
今年はマイクロバスをレンタルしての移動です。
お昼休憩をはさみながら3時間ほどかけて伊勢に到着しました。

前日練習ではいつも通りの練習を行いながら動きを確認していきます。
競技場が違えば見える景色はもちろん道具も変わってきます。
スタートブロックも岐阜とは違う仕様になっており、位置や高さをより細かく調整できます。
走幅跳では岐阜ではスタート方向に向かって跳ぶことがほとんどに対し、三重ではゴール方向に向かって跳びます。
投てき練習場もしっかりと完備されており、投てきブロックも投げの確認を行えました。
1年前にも東海に参加した選手たちは落ち着いて、初めての東海大会となる選手たちも浮足立つことなく前日練習を終えることができました。

ここで異変が一つ。
普段は目立つ水色のRIXPERTのTシャツですが、会場のいたるところにも水色Tシャツの選手たちが!
大会記念Tシャツにも水色のカラーがあり、それを着ている選手たちが多くいました。

昨年は前日練習後に伊勢神宮に参拝しましたが、今年は暑さや疲労を考慮してホテルに帰りました。
大会までの時間をどうリラックスして過ごすかも重要なコンディショニングになります。
近くのレストランで夕食をとり、ホテルの隣のコンビニで翌日の買い出しを行い1日目は終了です。
夜にはちょうどオリンピックの陸上が放送されており、それを見ていた選手も多かったのではないでしょうか。

大会当日も夏の暑い日差しの中での競技となりました。
RIXPERTからの最初の出番は女子円盤投になります。
棚橋コーチも三重にかけつけ、アップではフォームを調整し本番に向かいます。

1,2投目は円盤が安定しませんでしたが、競技の合間にはフォームの確認を行い3投目に向かいます。
良い投げを見せますが、惜しくも円盤が右に飛びファールに。
記録が残っていれば1年生ながら決勝進出も期待できた1投となりました。

男女の100mには学校からの参加も含めて11名の選手が出場しました。
三重の競技場は、スタート側方向が海、ゴール側方向が山に囲まれているだけあって追い風に恵まれやすくなります。
1年生男子では追い風に乗って、RIXPERT1年生記録を更新する快走で見事決勝進出を決めました。
決勝でも予選とほぼ同じタイムで走り堂々の7位入賞です。

しかし、やはり東海はレベルの高い舞台。
岐阜では上位となる選手たちですが、東海では前半から思うようなレースをさせてもらえません。
岐阜県全体としても100m決勝進出者48名中4名という、力の違いを感じさせられる結果となりました。

県総体、通信とピーキングを続けてきたこともあり、コンディション的にも万全とは言えない中ではありますが、それは他県の選手達も同じです。
岐阜県のレベルを当たり前にしていては、この舞台では勝負できません。
毎年感じて分かってはいることですが、改めて再認識する機会となりました。

一方男女の走幅跳では男女アベック優勝の快挙を果たしました。
先に行われた女子では2回目の、男子では1回目の記録が最高記録となっての優勝です。
全国の舞台での勝負を目指しているからこそ、最初の3回の跳躍の中で記録を残せることは大変重要です。
風が安定しなかったり練習を積んできた中での大会だったこともあり、後半は記録が伸ばせませんでしたが、しっかりと6本を跳び切ることができました。

地力が抜けていると言っても、ランキング1位の選手がしっかりと勝ち切ることは簡単なことではありません。
男女の走幅跳を同一チームの選手が優勝するということは、おそらく過去になかったことになります。
お互いがお互いを意識しながら、そして励みにしながら、次は全国の舞台に挑みます。

また、学校からの出場も含め、男女ともに複数名で競技に挑めたことも何よりでした。
いつものメンバーがいるだけで、それはとても心強いものになります。
東海大会初出場となった2年生の女子選手は、先輩の活躍をしっかりと目に焼き付けてくれたことでしょう。

時は同じく、同じ空の下パリではオリンピックが開催されています。
日本トップレベルのアスリートであっても、オリンピックの舞台では思うように力を発揮できないことが少なくありません。
持ち記録であれば決勝進出が期待できた選手達も、十分な記録を残せず悔しさを残すコメントを残していました。
大会のレベルが違いますが、中学生の東海大会でもオリンピックでも同じことが起きています。

自分の闘っているステージから一つ上のレベルのステージに挑む時にどこまで闘えるか。
日本トップレベルの選手たちがそのために海外遠征を行っているように、我々も県外の大会に出場することも考えなくてはいけません。
情報発信の部分からも、県外の大会結果の積極的な発信も行っていく必要性も感じました。

県から東海、東海から全国、全国からアジア、そしてアジアから世界へ。 
そこにある壁をどう突き破っていくか。
どんな選手もが一度は通る道です。

その壁を突き破れるよう、RIXPERTとしても県レベルでとどまることなく、東海・全国に挑むことを想定した戦略作りを行っていきます。
当たり前のレベルを引き上げ、より高いステージに挑んでいきましょう!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事 おすすめ記事
  1. 速く走ること①  ピッチとストライド編

  1. どうせなら高い山を目指して

  2. 挑戦は続く

  3. 月刊RIXPERT 9月号

カテゴリー

アーカイブ

検索

TOP
TOP