バランスを取りながら

7/27(日)に高山の中山競技場で小学生交流・交歓陸上が行われました。
5,6年の100m、コンバインドA・B、混合4×100mRの1位が11月に横浜で行われる全国小学生交流大会に、2~6位までの5名が8月に東海選手権と併催される東海小学生選手権に出場できます。
金曜日から2日間行われた中学生の県中学総体に続き、小学生にとっても年間で重要な大会となります。
遠方ということで参加者は減りましたが、20名の選手たちが高山の地に向かいました。

RIXPERTから出場
小2 男子 50m 9.70 0.1 予2
小3 男子 80m 14.88 1.1 予7 PB
小3 男子 80m 15.67 -1.0 予7 PB
小4 男子 80m 12.16 -1.0 予1
小4 男子 80m 12.17 -1.0 決3
小4 男子 80m 14.57 -1.0 予5
小5 男子 100m 16.92 0.1 予7 PB
小6 男子 100m 13.46 -0.4 予1 PB
小6 男子 100m 13.75 -4.0 決3
小6 男子 100m 14.46 1.6 予2 PB
小6 男子 100m 14.78 -4.0 決8
小6 男子 100m 15.63 1.6 予4
小6 男子 100m 15.79 -0.5 予5
小4 男子 800m 2:59.43 組6 総8 PB
小5 男子 800m 2:44.96 組3 総5 PB
小6 男子 コンバインドB 1532 決24 PB
小6 男子 走幅跳 3m64 0.0 コB792
小6 男子 ジャベ投 33m47 コB740
小5 男子 コンバインドB 1455 決27 PB
小5 男子 走幅跳 3m37 0.0 コB717 PB
小5 男子 ジャベ投 33m38 コB738 PB
小3 女子 80m 13.64 -0.8 予1 PB
小3 女子 80m 13.60 -0.4 決3 PB
小3 女子 80m 14.07 0.8 予3 PB
小6 女子 100m 13.86 0.4 予1 PB
小6 女子 100m 13.81 -0.5 決2 PB
小6 女子 コンバインドA 1964 決2 PB
小6 女子 80mH 13.77 -1.1 コA988 PB
小6 女子 走高跳 1m25 コA976
小6 女子 コンバインドA 1716 決6 PB
小6 女子 80mH 14.89 -1.2 コA797 PB
小6 女子 走高跳 1m20 コA919
小6 女子 コンバインドA 1547 決8 PB
小6 女子 80mH 15.54 -1.2 コA686 PB
小6 女子 走高跳 1m15 コA861
他団体から出場
小5 男子 コンバインドB 1737 決10 PB
小5 男子 走幅跳 3m87 0.0 コB857 PB
小5 男子 ジャベ投 40m36 コB880 PB
小6 女子 コンバインドB 1643 決1 PB
小6 女子 走幅跳 4m03 0.0 コB902 PB
小6 女子 ジャベ投 33m50 コB741

例年は大垣の浅中競技場で行われていましたが、熱中症対策ということで少しでも気温の低い場所での実施となりました。
また、控え場所は競技場の隣の体育館が解放され、競技場にも大量のテントやミストファンが設置されるなど、例年にない熱中症対策が実施されました。

前日から高山に向かった選手、当日の朝早く出発した選手とそれぞれですが、大会前や後に観光地を訪れられるのも高山ならではです。
コーチ陣も4:30に集合し車を乗り合わせながら高山に向かいました。
前日までの県中学総体の結果を振り返りながら、6時半過ぎには高山の地に到着です。
岐阜や大垣に比べれば過ごしやすく、日差しこそ暑いものの風もあり過ごしやすい環境となりました。

最初の競技は800mから行われました。
並行してコンバインドB走幅跳が行われ、同じくコンバインドAのハードルのアップも行われます。
今大会は待機場所が離れておりコーチが待機場所に常駐することができません。
そのため、今大会は参加者専用のオープンチャットを準備し、そこを通して次の行動の確認を行いながらの競技となりました。

800mでは4年生男子が8位入賞、5年生男子が5位入賞と続きました。
いずれもうまくペースを作りながらの自己ベスト更新です。

2組に分かれて行われた男子コンバインドB走幅跳の1組では、6月の小学生選手権では2連続ファールに終わってしまった6年生選手が1回目からしっかりと記録を残すことができました。
中コーチは1回目までを見届けて次のアップに向かいます。
同じく2組に出場した5年生選手も2回とも記録を残し、自己ベスト更新となりました。

女子コンバインドAには3名の6年生選手が出場しました。
今大会に向けハードル練習を繰り返してきた成果もあり、全員が自己ベスト更新となりました。
総合上位に位置した選手、前回のレースから0.9秒、1.7秒と大きくベスト更新となった選手達です。
全国・東海出場、そして入賞に向けて走高跳に期待が高まりました。

トラックでは短距離種目から順番に行われていきます。
低学年の参加者は熱中症予防を第一にできるだけ短い時間でアップを切り上げます。
伸び盛りの低下学年選手達となり、3年生男女では全員が自己ベストを更新しました。
決勝に進めなかった悔しさから号泣する姿も見られましたが、前回より大きくタイムを更新できたことは立派の一言です。
3年生女子1名、4年生男子1名が午後の決勝に進みました。

5,6年生の100mでは全員がジュニアプラス参加者ということもあり、暑さに気を付けながらしっかりとアップを行います。
女子ではアップから好調さを見せた6年生女子選手が初の13秒台で全体の2番手で決勝進出を決めました。
男子では5年生選手が初めての100mをしっかりと走り切り、6年生では2名の選手が決勝に進みました。
決勝には進めなかった選手たちも雰囲気に飲まれることなくしっかりと走ることができました。

午後に入り男子コンバインドBではジャベボール投が行われました。
6年生選手はジャベ投の自己記録更新とはなりませんでしたが、総合記録では昨年の記録を更新することができました。
上を目指していただけに悔しい結果とはなりましたが、確実な成長です。
5年生男子選手は走幅跳に続きジャベ投でも自己記録を更新し成長ぶりを示しました。

時を同じく、女子コンバインドAでは走高跳が行われました。
ハードル終了時点では総合3,6,9位につけており走高跳で結果が決まります。
1m15を3名全員がクリアし、1m20は2名がクリア、総合3位につけた選手が参加者中ただ一人1m25をクリアします。
本人は知る由もありませんでしたが、1m30を跳べば2点差で1位となる状況です。
応援席も固唾を飲んで見守りました。

いったか!
と思われた2回目でしたが、わずかにバーに当たり失敗。
春先からの準備期間を考えれば伸びしろがまだまだ残る中での結果です。
RIXPERT新記録となる立派な闘いでした。

総合成績では2,6,8位と3名全員が入賞することができました。
6位の選手は4月からクラブに加入し、抜群の成長力を見せてくれています。
8位の選手は昨年は100mに出場し組の中で最下位だった所からの成長ぶりです。
選手達の成長力に驚かされる結果となりました。

これでクラブとしても女子コンバインドAでは3年連続の入賞、東海出場となります。
コンバインドBに比べ技術的な専門性が求められる種目となり、RIXPERTの持ち味を存分に発揮できる種目と言えるかもしれません。

午後に入りトラックでは短距離種目の決勝が行われました。
3年生女子80mでは僅差の3位。小学生選手権に次ぐ3位となりました。
続く4年生男子80mでも3位と続きました。スパイクを履かずでの優勝、そして4連覇は途切れることとなりましたが、ここからは挑戦者の立場としてリベンジを目指していきます。

6年生女子100mでは予選の記録をさらに縮めての2位と好調ぶりを示しました。
前半の走りでは優勝もあるかもと思わせる抜群の走りでした。
低学年のころから実績のある選手でしたが、昨年は予選落ちに終わっています。
体の発達が追いついてきたこと、そしてそこで無理をしなかったことが今回の結果につながりました。
まだまだ伸びしろを感じさせる走りは前途洋々です。

本大会の最終種目の6年生男子100mには2名の選手が出場しました。
-4.0mという強い向かい風の中でのレースとなり3位、8位と入賞しました。
3位に入賞した選手は予選で大きく自己記録を更新し、久しぶりの表彰台となりました。
春先は仕上がり不足もあり走りにキレを欠いていましたが、今大会に向けて調子が上がってきました。
8位の選手は4月からクラブに加入し、RIXPERTの伝統となりつつあるアップシューズでの決勝進出です。
経験の浅さはそのまま伸びしろの大きさを表しており、ここからの陸上人生が楽しみとなりました。

多くの選手たちの入賞、そして4名の選手が東海小学生出場となりました。
また、他団体からの出場者では女子コンバインドBで優勝を決め全国大会の出場を決めました。
好結果とともに、全選手が無事に大会に出場でき、そして安全に競技を終えられたことを何よりに思います。
運営側の配慮、そして関係者の皆さんのご協力あってのものです。
ありがとうございました。

全国・東海大会の出場がかかっているということもあり、今大会に向けてはどうしても力の入る部分もありました。
勝負をするという経験が成長につながることはもちろんです。
一方で小学生の段階では結果に目を向け過ぎず、もっと自由にもっと伸び伸びと陸上競技に取り組んでもらいたいという思いがあることも事実です。
体はもとより心の面で負担が大きくなりすぎてしまってはいけません。

上位大会につながるこの大会の参加は取りやめたらどうか。

そんな考えも頭をよぎりましたが、競技が終わったあとの選手達の顔を見れば心配は無用でした。
嬉しい気持ちや悔しい気持ちを持つことは当然ありますが、それより先の優越感や悲壮感を漂わせている選手は誰もいません。
そこには全力を尽くした清々しい顔がありました。

「挑戦を続けながら自分のパフォーマンスを高めていくことの楽しさ」
日本陸連が提唱しているこれこそが陸上競技の本質的な価値です。

そのためには時には競い合ったり勝負をすることも大切でしょう。
今大会に向けた取り組みはそのための時間ともなりました。

うまくバランスを取っていきましょう。
結果や勝負に過度に目を取られてしまってはいけません。

RIXPERTの小学生選手の合言葉は「あらけずり」です。
将来性を伸ばしながら、陸上競技を思いっきり楽しんでいきましょう!

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