ともに見る物語

7/13(日)にかけメモリアルセンターにてU16リレーが行われました。
7/12(土)から行われている日本選手権混成・日本選手権リレーとの併催となり、昨年までの県代表から今年はクラブチームも含めた単独チームでの参加となりました。
3月に開催が発表されて以降、目指してきた地元開催でのリレー日本一を決める舞台にRIXPERT選手たちが挑戦しました。

RIXPERTから出場
男子 4×100mR 42.41 組5 総5 県中学新
女子 4×100mR 49.97 組3 総23

今大会は参加資格記録を突破し、ターゲットナンバーとなる45チーム以内に入らなければいけません。
男子は5月の中部実業団で記録したタイムで堂々の資格記録ランキング2位で出場、女子は28位タイでの出場となりました。
6月中旬の通信陸上を終えてから7月の末の県中学総体を目標に練習を積んできている中での出場となりますが、1週間前の県選手権では男女ともにチームベストを更新する上り調子の中での出場となりました。

また、今大会は熱中症対策が本格的に導入された大会となり、暑い時間を割けるめに予選が無くなりタイムレース決勝に変更となりました。
それによって番組編成も再度行われ資格記録順の組へと変更に。
さらには競技時間が繰り下げとなった他、日陰の少ないサブトラックでのウォーミングアップが15時まで禁止されるなど大会当日まで変更の連続が続きました。
これも選手の健康を第一に考えた時代の変化と言えるでしょう。
今大会をきっかけに、今後は夏の大会の開催方法が大きく変化していくものと思われます。

選手達にとってはいつものメモリアルセンターでも、周りの雰囲気はいつもと違います。
サンサンデッキ下の駐車場の待機場所では、全国から集まった強豪チームやリレーの決勝を控えた大学・一般のチームがいます。
周りを見るとどうしても速そうに見えてしまいます。
浮足立たないことが一番ですが、こればかりは経験しかありません。
全国大会だからといって特別なことをするのではなく、1週間前の県選手権と同じ流れでのアップを心がけました。
また、選手達が身に付ける今大会専用のゼッケンは、補助員の仕事としてクラブ出身の偉大な男子高校生選手が思いを込めて袋づめしてくれたものです。
こうした巡り合わせも選手達の力となりました。

時は同じく、会場には応援に駆けつけてくれた関係者が続々と集います。
クラブの選手達はもちろんのこと、水色のクラブTシャツをまとった保護者の方、高校生となったクラブ出身選手達、ジュニアで活動する選手達やマスターズ選手の皆さんも集まり、スタンドの一角をRIXPERTが占める盛況ぶりとなりました。
中には芝生広場に設置された簡易測定会に挑戦したり、キッチンカーで売られていたスイーツを楽しんだりと応援の楽しみ方も人それぞれです。
今大会から続く夏の大会に向けて制作したRIXうちわで涼を取りながら、本番の時を待ちました。

メイン競技場で行うウォーミングアップでは日陰が増えてきており、時間変更がありがたく感じられました。
いつもより口数が少ない姿も見られますが、それだけ集中力が高まっているということでしょう。
直線で行うバトン流しもしっかりと様になっています。
そんな選手達が目の前を通り過ぎるたびに、応援席からはうちわが振られました。

いよいよ競技開始の時間。
女子から先に行われ、RIXPERTは2組に出場です。
応援席では選手紹介後の応援方法が確認され、中学1年生男子選手が見事に応援団長の大役を果たし応援席も盛り上がります。

1,2走、2,3走のバトンが完ぺきとは言えない中、直線に入った時点では6番手。
そこからアンカーの1年生選手が前を行くチームを交わし3着でゴール!
全国大会の舞台で今チームベストを更新する快走を見せてくれました。
総合では全体の23位となり、バトンがスムーズにつながれば目標としていたB決勝進出ライン(総合16位)となる49秒5も十分にねらえていた結果となりました。

「応援の力がすごかった。」

レース後の選手の言葉に、応援が大きな力になっていたことが分かります。

続く男子は最終組での登場。
岐阜県の他のクラブチームが組の上位でゴールしており、会場の雰囲気も最高潮の盛り上がりです。
さぁチーム紹介!
と思ったところでしたが、3年生の応援団長がタイミングを逸してしまうアクシデント。
でも、そんなのも関係なく応援席は盛り上がります。

スタート!
1走の3年生選手は一つ外のレーンの全中標準を突破している選手に喰らいつきます。
バトンを受け継いだ3年生男子選手が後ろを離し、外のレーンとの差をグングン詰めていきます。
3走へのバトンパスも完璧に決まり、3年生男子選手が抜群のコーナーワークで抜け出します。
さぁ先頭争いでバトンはアンカーへ。
10秒台や全中標準標準を突破しているような他チームの速いアンカーがいる中、3年生男子選手が食らいつき3位争いでゴール。

固唾をのんで見守った結果は42.41の5着。
3位との差は0.03秒差の大接戦となった中、総合でも5位となりました。

全国の5番、そして混合チームでの岐阜県中学記録の更新という立派な結果です。
それでも選手達の顔には悔しさが滲んでいたとこも事実です。

レーンが違えば、組が違えばもっと良いタイムが出ていたかもしれません。
しかし、全国の強豪チームとぶつかり合えたのは最終組だけです。
その舞台を経験できたこと、そしてその中でチームベストを更新できたことにはこれ以上ありません。
全国の強豪チームと堂々と渡りあり、今年もRIXPERTの名を全国に知らしめてくれました。

資格記録への挑戦にメンバー選考、絶好調お守りの作成にRIXうちわの作成、そして壮行会とシーズン開始から始まったU16リレー物語もこれにて幕を閉じることとなりました。
主役となる選手たちを中心に、応援に駆けつけてくれた皆さん達とで描いたクライマックスはこれ以上ない盛り上がりと感動となったのではないでしょうか?
みんなで見るからこそ、同じ時間を共有するからこそ、そこには価値のあるものが生まれます。
選手達のがんばりがあり、本当に多くの方に応援に参加いただけたことからこそ、RIXPERTの歴史に残る1日となりました。
みなさんありがとうございました!

物語は次の世代に引き継がれます。
来年の見通しは分かりませんが、同様の開催であれば今回は補欠でサポートに回った選手達や応援席から見守った選手達が次は主役となって活躍してくれることでしょう。

先人の活躍に憧れ、それを越えんとしてきた積み重ねこそが陸上競技です。
RIXPERTの記録はRIXPERTが越えなくてはいけません。

月末はいよいよ県中学総体に小学生交流・交歓陸上です。
そこでは出場する選手一人ひとりが自分の物語の主役です。
どんな物語が生まれきてくれるのでしょうか。
ともに応援しあいながら、自分の持てる力を出し切りましょう!

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