違う重さの同じこと

9/22(日)に全国小学生陸上が行われました。
例年は横浜の日産スタジアムで行われる大会ですが、40回の記念大会ということもあり翌年に世界陸上の開催を控えた国立競技場での実施となりました。
RIXPERTからは女子6年100mに出場し、昨年の女子5年100mに続く2年連続での出場となりました。

RIXPERTから出場
小6 女子 100m 13.59 1.1 予5
小6 女子 100m 13.57 1.0 C決2

大会前日の9/21(土)は競技場での前日練習が行われました。
名古屋駅で岐阜県選手団が集合し、東京駅までが新幹線、そこからはJRを利用して千駄ヶ谷駅に移動しました。
競技場が見えてくると、その大きさに選手たちもテンションが上がります。

スタジアムツアー後は競技場内に入っての前日練習です。
競技場に降りると、改めてその迫力を実感できます。
オリンピックが行われた競技場で走ることができる。
県の予選会を勝ち抜いたご褒美として、これ以上はありません。

岐阜県チームのスタッフとしても帯同した野村コーチは指導者研修会へ。
他の県の指導者と交流しながら、グループワークを行いました。
今大会は日本一を決めることが目的の大会ではなく、小学生選手たちの交流、そして指導者の研修を一番の目的として実施されます。
貴重な話を多く聞くことができ、指導者としても研鑽を深めることができました。

大会当日の朝は5時30分起床です。
大会は国立競技場ですが、宿泊は例年通りの横浜となっている関係で、どうしても移動に時間がかかります。
6時20分にはホテルを出発し、電車を乗り継いで国立競技場に向かいました。

この日は時折雨が振るあいにくの天気となり、開会式はスタンドの実施となりました。
100mゴール付近に割り振られた岐阜県のベンチを拠点に、午後からのレースに向けてストレッチをしたりして体を整えました。
予選前のアップは雨天走路で行います。
約80m×6レーンという巨大な雨天走路を利用して、いつも通りのアップをしっかりと行えました。

迎えた予選では、昨年進んだC決勝以上の進出を目指します。
持ちタイム的にも、A決勝進出を期待できる位置にあり期待が高まりました。

「オン・ユア・マークス」

「セット」

長い!!!
動画を撮影しながらそう思った瞬間。

「バーン」

周りの選手と比べ体一つ出遅れたスタートとなり、終盤は追い上げるも13.59の5着。
13.57までがB決勝、13.40までがA決勝だったことを考えると、本当に悔しい結果となりました。

セットからの時間が長く少し体が動いてしまい、それを止めた瞬間に号砲が鳴ってしまいました。
ここまでのタイミングの長さを想定しておらず、それに対応した練習ができていなかったことが全ての原因です。
完全に誤算でした。
チームとして指導者として、まだまだ詰めの甘さが残っていました。

レース後には悔し涙をこぼす姿が見られましたが、気持ちを切り替えてC決勝に挑みます。
次に国立競技場で走れるのはいつになるかは分かりません。
この貴重な機会の1本を思いっきり走る。
C決勝はそれをテーマに走りました。

結果は2着。条件の違いはありますが、A~C決勝全体では11番手のタイムとなりました。
1年前は初めてのスパイク、初めての全国大会で進んだC決勝でした。
1年後の今大会は同じC決勝でも悔しさの中のC決勝となりました。

それだけこの1年で成長できたということです。
陸上競技と向かい合ってきたということです。

今年は市長に表敬訪問をしたり、新聞記事になったり、ランキング的にも上位に位置していたりと、昨年とは異なるプレッシャーを感じる中での大会だったと思います。
周囲の期待、そして自分自身への期待を背負う中で堂々と走り切ってくれました。
悔しさの残る中でしたが、C決勝後の晴れ晴れとして表情が全てを物語っていたと思います。

競技終了後はフレンドシップパーティが行われます。
全選手団が同じTシャツを着てグランドに集まり、缶バッジの交換などを行います。
最後にはゲストアスリートの北口、田中、三浦選手とハイタッチで退場です。
オリンピック金メダリスト、そして同入賞選手と触れ合えたことこは小学生選手にとって一生の思い出になるに違いありません。

大会の会場には、小学生時代に今大会に出場したオリンピック選手一覧もありました。
100mのサニブラウン選手、バスケットボールの八村塁選手、元サッカー選手の大久保選手なども今大会に出場しています。
大きな可能性を秘めた小学生選手たちの今後に期待です。

最終日は例年であれば初日に行っているカップヌードルミュージアムに向かいます。
今大会は日清食品が主催となっており、選手やスタッフの交通費、宿泊費をサポートしてくれています。
大会会場にも試食会場があったり、カップヌードルをはじめとしたお土産までもらえたり、至れり尽くせりの大会となります。
インスタントラーメンの歴史を学びながら、オリジナルカップヌードル作りを体験しました。

岐阜県選手団として行動した3日間でしたが、嬉しいこと、悔しいことと、昨年とは違った経験ができた3日間になったと思います。
陸上競技を始めてくれたからこそ、そしてここまで続けてきてくれたからこそできた経験です。
この経験を糧に、前に前に進んでいきましょう。

同じ日にはメモリアルセンター補助競技場を利用して小学生の多種目練習会を実施しました。
野村コーチも横浜から会場入りです。
80mH、走高跳、走幅跳、ジャベ投とコンバインドA・B種目に加え、最後には800mをみんなで走りました。

いろいろやる。
みんなでやる。

これこそが小学生の成長には一番です。

2年連続で全国に行かせてもらえたからこそ来年もその次も。
そんな思いもありますが、勝負に偏り過ぎず、自然体でいきましょう。
全国大会に行くために小学生の活動を行っているわけではありません。

秋シーズン、みんなで挑戦です!

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