10/17(金)~10/19(日)にかけて三重県でU16・U18陸上大会が行われました。
学年制ではなく12月末時点での年齢制で行われる大会となり、中高生にとっては国スポに続き秋の大一番となる全国大会です。
高いレベルの標準記録を突破した種目と県予選を勝ち抜いた県代表種目が行われ、RIXPERTからは昨年に続き4名の選手が出場しました。

| RIXPERTから出場 | |||||||
| 中3 | 男子 | 150m | 16.14 | 0.8 | 予2 | ||
| 中3 | 男子 | 150m | 16.51 | 1.2 | B決4 | ||
| 中3 | 男子 | 三段跳 | 13m85w | 2.7 | 決7 | ||
| 中3 | 男子 | 三段跳 | 13m51 | 1.3 | 公認 | ||
| 中2 | 男子 | 円盤投 | 37m42 | 決20 | PB | ||
| 中3 | 女子 | 150m | 18.64w | 2.1 | 予3 | ||
夏に行われた全中は中学生、インターハイは高校生の全国大会となります。
高校生が全中に出場することはできませんし、もちろん中学生がインターハイに出場することもできません。
一方、今大会は年齢制の大会となり、12月末現在でU16部門は16歳未満、U18部門は18歳未満の選手が出場できます。
U16部門は中学1~3年生と高校1年生の1~3月生まれまでが出場でき、U18部門は高校1年生の4~12月生まれと高校2年生、そして高校3年生の1~3月生まれまでが出場できます。
体の発達の面からも学年制の大会ではどうしても不利になってしまう1~3月生まれの選手達が、逆に今大会では有利になると言えるでしょう。
学年制の大会だけでなく、こうした年齢制の大会があることで選手達の活躍の場が広がります。


1日目の最初の競技となったU16女子150mには3年生女子選手が出場しました。
春シーズンはケガもあり全中に届くことはできませんでしたが、夏にかけて調子が上向きとなり初の全国大会出場につなげました。
資格記録的にも記録上位16位までが出場できるB決勝進出を現実的な目標としての挑戦となりました。
レースでは2番手集団で直線に入ると得意の後半でも粘りを見せ3着でゴール。
惜しくも追い風参考記録とはなりましたが、県予選での記録を大きく上回りました。
目標としたB決勝まではあと0.08秒となる全体の22位となりましたが、初の全国の舞台で持てる力をしっかりと発揮できました。
早生まれとなり、来年も有資格となる選手です。
今回の経験を来年のさらなる活躍につなげていってくれることに期待です。


続くU16男子150mには3年生男子選手が出場しました。
200mに出場した夏の全中では強い風に阻まれ、先日の国スポでは高1選手達と混ざった中で準決勝まであと一歩。
全国の舞台にも慣れ、資格記録では全体の3番手となる今大会こそ上位入賞を目指しての出場となりました。
予選では強い追い風の影響で例年を大きく上回る好タイムが記録されていきます。
迎えた最終組。全中の200m2位、4位の選手と同じ組でのレースとなりました。
好スタートを切り先頭争いで直線に入ると、持ち前の後半の強さを見せ先頭争いでゴール!
全中4位の選手には0.01秒及ばずも2着でのゴールとなりました。


しかし、この組だけ追い風が弱い…。
1組目から+2.5、+1.4、+2.6、+3.4、+2.3と続いて何故+0.8となるのか。
A決勝まではあと0.05秒となる全体の14番手でのB決勝進出となりました。
迎えたB決勝では予選と同じ9レーンでの出場となりました。
同じ組には全中の200m決勝の4,5,8位と200mTRの3位、全中400m2位の選手とB決勝と言えど申し分のないメンバーがそろいました。
レースでは2番手集団で直線に向くと、さすがに周りも速く集団の中でゴール。
2~6位までが0.07秒差の接戦となる中4位でのゴールとなりました。
予選よりもタイムは落ちましたが、実力ある選手がそろった中でも全く見劣りのしない走りとなりました。
10月上旬には国スポもあり調整が難しい中でもうまくコンディションを維持することができました。
全中に続き風の運には見放されてしまいましたが、それもきっと風の力を借りなくても決勝にいける力をつけなさいという天からの励ましの声なのでしょう。
全中、国スポ、U16と3大会の全国大会を経て、視野は確実に全国レベルに広がりました。


男女の150mと同じ時間帯にはU16男子三段跳が行われました。
8月の県予選会では53年ぶりに三段跳の県中学記録を更新した3年生男子選手が、資格記録では4番手となる位置での挑戦となりました。
強い追い風の中、追い風参考とはなりましたが1回目では踏切板を踏めていない中で13m85と自己記録に迫りました。
踏切も合えば14m越えも期待できる跳躍となり、1回目を終えた時点では5位に位置します。


しかし、足の状態もあり記録の様子を見ながら2,3回目はコーチと相談の上パスを選択。
全体の6番手で4回目以降の跳躍に進みました。
初の全国の舞台、そして勝負できる力がある選手なだけに挑戦をしたい気持ちもありながら、一方で負担の大きな種目なだけに絶対に無理はさせたくありません。
この時点で最優先すべきは選手の将来です。
苦渋の決断でしたが、続く4,5回目もパスとし最後の6回目にかけることとしました。
その6回目では記録を伸ばすことはできませんでしたが、堂々の7位入賞となりました。
本来であればもっと勝負をしたかった悔しさの残る結果となったことでしょう。
それでも1回目の跳躍だけで7位に入賞できるポテンシャルは誰しもが認めるものです。
全国の舞台でも十分にその力は通用します。
そのことが分かったことが何よりの成果だったと言えるでしょう。


3日目となる大会最終日にはU16男子円盤投げに2年生選手が出場しました。
高校1年生の早生まれまでが出場できる大会で、まして男子の投てき種目の中学2年生での出場は異例と言えます。
今大会も中学2年生での出場は2名だけでした。
大会前の週に雨が続いたこともあり、最後の調整ができない中での挑戦となりました。
その関係もあってか、ウォーミングアップの投てき練習では思うように円盤が前に飛んでくれません。
棚橋コーチもかけつけた中、時間いっぱいを使って調整を行いました。
迎えた競技では1回目は円盤を上手く飛ばせず24mの記録にとどまります。
2回目には動きを修正し37m越えの記録で自己記録を4cm更新。
40m越えを目指した勝負の3回目は力が入ってしまいファールとなりました。
31人の出場の中で20位という結果となりました。
入賞となる8位は42mに迫る記録となり、2年後からは全中種目となることからも種目のレベルも上がっています。
何より全国の舞台は岐阜県とは全くレベルが異なっています。
最後の腕の振りきりがとにかく速い。
全国の舞台に進めたからこそ肌身で感じられた貴重な3投となりました。


B決勝まであと少し、A決勝まであと少し、上位争いまであと少し。
今大会を通して全国での立ち位置というものがより明確になりました。
十分に勝負できる。
練習量や頻度、強度を考えても、まだまだ余裕を残している選手たちです。
そうした中でも全国の舞台で勝負できる手応えを感じることができました。
高校生になってから、そしてその先と勝負はこれからです。


記録や結果にこだわることは重要ですが、特に中学生選手にとっては全中での活躍のみにとらわれてしまってはいけません。
全国大会はたくさんあります。
そして、勝負はずっと続いていきます。
全国の舞台で活躍できる選手とは息切れすることなく挑戦をし続けられる選手と言えるでしょう。
結果や記録だけにこだわるのではなく、動きへの探求心や飽くなき向上心、そして挑戦心にあふれていることが大切です。
例え今は全国に力の届かない選手たちも、歩みを止めさえしなければいつかきっとたどり着けます。
今大会に出場した4名の選手がそうした選手であったように、次に続く選手達もそうであってくれることを願います!


今大会で今年の主要な全国レベルの大会が終了となりました。
全中、国スポ、そしてU16と毎年のようにレベルの高い舞台を経験でき、チームとしても大きな成長を遂げられました。
指導者としても全国トップレベルの動きを間近で見られることは何よりの学びとなります。
そうした舞台に連れていってくれる選手達に感謝しかありません。
恩返しは次の世代の選手たちの成長という形で返していきます!
最後に、全国大会出場にあたり多くの方にご支援いただきましたことに改めて感謝申し上げます。
今後も変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。
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