他団体から出場 |
国民スポーツ大会では通常の大会とは異なる区分で競技が行われます。
・少年B→中学3年生と高校1年生
・少年A→高校2,3年生
・少年共通→中学3年生から高校3年生
・成年→大学生、社会人
中学3年生選手から社会人選手までが一堂に会する貴重な大会となっており、全中チャンピオンにインターハイチャンピオン、大学日本一に日本選手権優勝者と日本の陸上界で活躍した選手たちが目白押しです。
岐阜県では先の東京世界陸上走高跳入賞の赤松選手が岐阜県の代表となっていることを初め、各県の代表に世界レベルの選手たちも名を連ねています。
少年選手たちにとっては憧れの選手たちと過ごせる夢のような時間となったことでしょう。
RIXPERTからは中学3年生男子選手が大会初日に行われる少年B100mに出場しました。
夏には200mで全中に出場した選手ですが、万全の状態で100mに出場していないということもあり参加資格記録は出場選手中下から2番目。
今大会は挑戦者の気持ちで、自己ベスト更新と10秒台を目指しての出場となります。
岐阜からかけつけた南部コーチもサポートに入り、ウォーミングアップを行いますが、いつもより緊張した姿が見られました。
岐阜県チームとしての移動や練習に加え、一つ上の高1選手達と一緒に競技をするということもありこればかりは仕方がありません。
この中でどれだけ自分の力を発揮できるか、そこがレースの鍵を握ることになりました。
5組で行われた予選は準決勝進出ラインが各組の4着とタイム上位者4名となります。
同じ組には1年生ながらインターハイの400mHで優勝した選手もいる中でのレースとなりました。
そのレースでは、スタートの飛び出しも良く中盤も集団の中で通過していきます。
得意の後半で勝負ができれば4着に入れる!
そんな期待を抱かせてくれる走りでしたが、周りもさすがにこの舞台に進んできた選手達です。
4着とは0.09秒差の6着のゴールとなりました。
それでも10秒台まであと一歩となる自己ベスト更新、ならびにRIXPERT新記録となりました。
この時点でプラスの2番手タイにつけ、準決勝進出にかけて残す2組の結果を待つこととなりました。
この舞台でもう一本走らせてあげたい。
祈る気持ちで残りの組を見届けましたが、結果としてプラスの進出までは0.01秒足りず。
悔しい結果とはなりましたが、この舞台でもしっかりと自分の力を発揮することができました。
10秒台の持ち記録の選手にも先着し準決勝まであと一歩、大きな自身を得られる大会となりました。
来年も同じ少年B区分で出場できます。
中学3年生でのこの舞台の経験を糧に、来年は決勝進出が現実的な目標となります。
もう一つの大事な仕事が4×100mRの出場です。
100mに限らず少年B、少年A、成年の3区分の選手と任意の区分の1名の選手による県対抗のリレーとなります。
今回、3年生男子選手は岐阜県チームの1走を担うこととなりました。
先行逃げ切り、後半の追い上げなど各都道府県ごとに戦略が分かれます。
岐阜県は成年選手を2,3走に置く安定の布陣となりました。
そして何と他県の1走には東京世界陸上代表の桐生選手、小池選手、清水選手も名を連ねます。
そうした中ですが、100mを走り終えたこともあって、場の雰囲気に飲まれることなくしっかりとした走りとなりました。
急造のリレーチームということもあり、2走とのバトンがつまり気味となったことや個々の走力の差もあり、惜しくも予選敗退となりました。
世界レベルの選手と一緒に走ってみたかった。
リレー後の言葉です。
世界レベルを近くに感じられたことがこの大会の一番の価値となったことでしょう。
いつの日か自分が世界の舞台に羽ばたくことも夢に見ながら、さらなる高みへと駆け上がっていきましょう!
クラブ出身の高校生選手たちも大きな活躍を見せました。
少年女子A100mに出場した高校2年生選手は惜しくも準決勝に進むことはできませんでしたが、個人としては初の全国の舞台となりました。
小学生時代は交流大会で優勝するもコロナで大会が中止、中学生では100mHで標準記録を突破するもケガにより全中は棄権。
高校生となり、リレーでは全国の舞台を経験しましたが個人では全国大会に届いていませんでした。
ようやくたどり着いた全国の舞台での走りを見られて感無量です。
少年B女子走幅跳に出場した高校1年生選手は、3回目に記録を伸ばすと全体の5番手で4回目に進みます。
5回目には記録を伸ばしますが、他の選手も記録を伸ばし最終的には7位という結果で見事入賞となりました。
昨シーズンは県中学記録を更新する快進撃を見せましたが、高校1年生となった今シーズンは環境の変化や混成への挑戦もあり中々思うような跳躍ができていませんでした。
今回も資格記録としては15番手での出場となります。
そうした中、秋になり記録を伸ばした来た中でも、風を考慮すれば十分なシーズンベストとなる跳躍となりました。
中学3年生で出場した昨年は、高校3年生までを含んだ少年共通での出場でした。
その経験が武器となり今回の活躍につながりました。
少年男子Bでは昨年に続く連覇を目指し、高校1年生選手が出場しました。
競技日が土曜日となり、クラブとしてもリレーの準決勝での中学3年生選手の出場を期待して応援の予定を組んでいました。
この日は雨となったため、コーチ陣が電車引率組と場所取組に分かれ雨をしのげるスタンドの席を確保し、RIXPERT応援席を設けました。
幸運なことに、その場所が走幅跳を見るのに最適なポジションとなります。
砂場が逆だったら、A・Bピットが逆だったら、ほぼ見えませんでした。
RIXPERT関係者、そして走幅跳の応援にかけつけた岐阜県チームの関係者や県スポーツ協会の関係者も集まり、気付けば岐阜県の応援席と化します。
1回目からしっかりと記録を残すと、3回目にはさらに記録を伸ばす盤石な内容で6番手でトップ8へと進みました。
昨年は4回目に優勝記録となる大跳躍を見せましたが、今大会はわずかに7mに届かない記録で5位に浮上。
上位4人は全員が7mを越えてきました。
そして迎えた5回目。
岐阜県チームの応援を受けた跳躍は7mを大きく超えます。
固唾をのんで見守った記録は7m19!
記録が発表された瞬間、観客席からは大歓声が起こります。
ここでトップに躍り出ました。
6回目には最終跳躍者となった高校1年生選手が5cm差まで迫るも、逆転はならず。
見事2連覇を達成しました。
昨年の優勝時の記録の7m21に比べて記録は2cm劣りますが、雨で気温が低かったことも考えれば内容は完全に上回るものと言えるでしょう。
翌日の新聞には「成長の連覇」の見出しで大きく取り上げられました。
走幅跳で入賞した男女の両選手は高校の先生と連携を取りながら、パーソナルトレーニングを活用した継続したサポートを行っています。
そうした選手達の活躍を目の前で見られたことが何よりの嬉しい結果となりました。
クラブ出身選手の活躍を生で見ることができた選手達にも大きな刺激となったことでしょう。
「わたSHIGA輝く国スポ」と銘打たれた大会で、RIXPERT選手達が大きな輝きを見せてくれました。
来年は青森での開催が予定されています。そして2027年が宮崎、2028年が長野と続きます。
クラブ選手も出身選手も含め、今後も多くの選手が岐阜県代表として国スポに出場ることに期待です!
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