勢いは止まらない

8/30(土)にメモリアルセンターにてU16陸上県予選会が行われました。
10月に三重で行われるU16陸上大会の予選会となり、100m、走幅跳、砲丸投は標準記録突破かつターゲットナンバー入り、150m、1000m、ハードル、三段跳、円盤投は予選会1位(三段跳・円盤投は参加標準記録あり)が本大会出場への条件となります。
12/31現在で16歳未満の選手が参加できる大会となり、高校1年生の1~3月生まれの選手までが出場できます。
秋の中学新人を除けば予選・決勝のラウンドがある県レベルの大会としては最後となり、U16本大会出場を目指して、また中学3年生にとっては最後となる県レベルの大会での勝負に向けてRIXPERT選手たちが躍動しました。

RIXPERTから出場
中1 男子 100m 13.17 -0.1 予5 PB
中2 男子 100m 11.99 -1.2 予3 PB
中3 男子 100m 11.64 0.0 予1
中3 男子 100m 11.43w 2.4 B決4
中3 男子 100m 11.16 1.6 予1
中3 男子 100m 11.12 0.0 A決2
中3 男子 100m 11.34 0.3 予1 PB
中3 男子 100m 11.32 0.0 A決4 PB
中3 男子 100m 11.44 0.3 予2
中3 男子 100m 11.46 0.0 A決6
中2 男子 150m 17.58 -1.0 予1 PB
中2 男子 150m 17.34 0.1 B決1 PB
中2 男子 150m 17.96 -1.0 予2 PB
中3 男子 150m 16.43 0.2 予1 PB
中3 男子 150m 16.12 0.6 A決1 PB
中3 男子 110mJH 16.76 -1.7 決3
中1 男子 走幅跳 NM
中2 男子 走幅跳 5m70 0.6 決7
中3 男子 走幅跳 6m31 0.5 決1 PB
中2 男子 三段跳 11m76 -2.1 決2 PB
中3 男子 三段跳 13m91 0.6 決1 PB
中2 男子 円盤投 37m38 決1 PB
中2 女子 100m 13.71 0.1 予3
中2 女子 100m 13.48w 2.1 B決4
中1 女子 150m 19.79 0.4 予1 PB
中1 女子 150m 20.03 0.2 A決8
中3 女子 150m 19.17 -0.8 予1 PB
中3 女子 150m 18.82 0.2 A決1 PB
中3 女子 150m 19.59w 2.9 予1
中3 女子 150m 19.74 0.2 A決7 PB
中2 女子 100mYH 15.51 0.3 予2 PB
中2 女子 100mYH 15.36 1.4 決2 PB
中1 女子 走幅跳 4m88 1.1 決2 PB
中1 女子 走幅跳 4m43 1.3 決9
中3 女子 走幅跳 4m80w -1.3 決4
中2 女子 三段跳 NM
中3 女子 円盤投 30m48 決3
中2 女子 ジャベスロー 36m40 決2
他団体から出場
中1 男子 100m 12.71 -1.6 予5 PB
中3 男子 100m 11.62 1.1 予2
中3 男子 100m 11.39w 2.4 B決2
中3 男子 100m 11.69 -1.2 予1 PB
中3 男子 100m 11.50w 2.4 B決6
中3 男子 100m 11.74 -0.1 予3 PB
中3 男子 100m 11.64w 2.4 B決8
中2 男子 150m 18.11 0.3 予3 PB
中2 男子 走高跳 NM
中2 男子 走幅跳 NM
中1 女子 100m 15.29 -1.8 予7
中2 女子 100m 13.15 -1.3 予2
中2 女子 100m 13.00w 2.2 A決7
中1 女子 1000m 3:30.72 予11 PB
中2 女子 1000m 3:25.72 予6 PB
中1 女子 走幅跳 NM
中3 女子 砲丸投 9m81 決4

8月末でも暑い!
お盆を過ぎても一向に下がらない最高気温を見ると、これがら先はこれが当たり前になってしまうのでしょうか…。
WBGT計は運動禁止レベルの31を越える数値を記録していましたが、今大会は競技時間が短いとのことで注意をはらいながら予定通りの競技となりました。

今大会には不安が一つ。
7月末から重要大会が続いたことで調整期間が多くなっており、8月に入ってもお盆休みもあったり大垣北公園が改修で使用できなかったりと十分な練習ができたとは言えない状況でした。練習量をあまりつめていないことによる体のコンディション面の不安に加え、主要大会が一段落したことによるモチベーションの面にも心配がありました。
普段はあまり見られない勉強をする姿も見られ、3年生達は徐々に受験モードへと移行しはじめてもいきます。
しかし、そんな不安を払拭する選手達の活躍が続きました。

A・B決勝が行われた100mでは、男子では何とA決勝に3人、B決勝に4人が進出です。
B決勝に進んだ4名の3年生男子選手たちは2,4,6,8位と偶数順位を占める結果となりました。
6,8位となった3年生男子選手達はいずれも予選で自己記録更新となり、県レベルの100mでは初の決勝進出となりました。
2年生の時は12秒後半~13秒台だった選手達でしたが、体の成長に合わせて記録の面でも止まることのない成長を見せてくれました。
決勝には進めなかったものの、初の11秒台となった2年生選手や自己記録更新となった1年生選手達と秋へとつながる好結果が続きました。

A決勝では2位となった3年生選手が本大会の参加標準記録にあと0.02秒と迫る自己ベストタイ記録でゴール。
無風での好記録に秋は10秒台突入の期待が高まりました。
4位となった3年生選手はケガでシーズンインが遅れていた分、ここに来て体が仕上がってきました。
チーム内の100mランキングでも3番手に浮上する好タイムとなり、秋にはU16リレーと同じメンバーでの41秒台への挑戦も現実的になってきました。

女子100mではA・B決勝にそれぞれ1名ずつの女子選手が進みました。
全員が1,2年生選手となったB決勝では2年生女子選手が後半に追い上げて4位でゴール。こちらも追い風記録となってしまいましたが、自己記録を上回る走りとなりました。
A決勝では学校からの出場となった2年生選手が7位。
予選では強い向かい風、A決勝では逆に追い風参考記録になる不運もありましたが、3年生のトップ選手達と走る貴重な経験となりました。

今大会のみ行われるは150mは、カーブの真ん中からスタートするという普段では中々見られない光景です。
100mよりも50m長く、200mよりも50m短い。
そんな絶妙な競技ですが、基本的には100mでの絶対的なスピードが要求されます。

男子では200mで全中に出場した3年生男子選手が予選から好記録でトップ通過をします。
また2年生選手が全体の10番手でB決勝に進出し、同じ組で2着となった2年生選手はB決勝まで0.01秒差となる結果でした。

B決勝では2年生男子選手が予選よりもタイムを上げる強さを見せて1着。
200m、400m、110mHの全中出場者が集まったA決勝では3年生男子選手が直線でどんどんと後続との差を広げて1位でフィニッシュ。
ゴールタイムもU16本大会でのA決勝入賞相当の好記録となりました。
150mは公認記録対象種目ではないため記録の集計が行われていませんが、手元の集計では間違いなく岐阜県中学最高記です。
全中を終えたことで息切れの心配も何のその、全中の経験によって逆にモチベーションが上がり、走りも一段階上のステージへと到達しました。

女子では優勝を目指す3年生選手が全体の1位で予選を通過した他、追い風に乗った3年生選手が全体の4番手、1年生選手も好タイムで7番手と続き、見事出場した3人の選手がA決勝に進出しました。
迎えたA決勝では予選を1位通過した3年生女子選手が中盤から抜け出し1位でゴール!
予選よりもタイムを上げる18秒台の好タイムを記録し、U16本大会の出場権を獲得しました。
春シーズンでは好調ぶりを見せていましたが、5月のケガにより6,7月は調子が戻りきっていませんでした。
苦しい時期を耐え、そして乗り越えた思いがゴール時のガッツポーズに込められていました。

3年生選手が7位、1年生選手が8位と、決勝ではスタートで他の選手に出られ自分の走りができたとは言い切れませんでしたが、3人で走る決勝はこの夏の思い出となる場面になりました。

ハードルは男子は高さが一つ上がり、一般・高校規格と中学規格の間の高さでの実施となります。
高さもあってか登録は5名、当日の出場は4名という少数となり、1,2位の全中出場者に続いて3年生選手が3位となりました。
早生まれということもあり高校1年生となる来年も出場資格がある選手です。
勝負は1年後のこの舞台です。

女子では高さは中学規格と同じもののハードル間のインターバルが一般・高校と同じ8.5mと0.5m伸びます。
このインターバルの距離の違いによって3歩で走ることに苦しむ選手が多い中、2年生女子選手は問題なく対応し、1位と僅差の全体の2番手で予選を通過しました。
ゴールまで何があるか分からないのがハードル競技です。
もしかしたら、という気持ちも抱いた決勝ではスタートから1位となった選手が飛び出し、差がつまることなく2年生選手は2位でゴールとなりました。
中学規格のベスト記録と同じ記録となり、抜群の適応力を示しました。

走幅跳では男子では2名の選手がトップ8に進みました。
3年生選手が4回目に自己記録を伸ばして優勝。
目指していたU16大会の標準記録には届きませんでしたが、資格記録挑戦の最後となる翌週の大会に全てをかけて挑みます。
6m越えの記録を持つ2年生選手は走幅跳用のスパイクに新調し7位と続きました。
東海入賞の2年生選手に加え、今大会の3,4位の選手も2年生です。
9月の県中学新人では、6m越えの応酬によるハイレベルの争いが見られそうです。

女子では7位でトップ8に進んだ1年生選手が5回目にベストを更新する大跳躍で2位に浮上。
6回目も同等の記録にまとめ、1年生選手での5m突破も視野に入りました。
3年生選手が4位と続き、翌週の大会で改めて資格記録突破に挑戦です。
また、1年生選手がトップ8にあと5cm差と迫る9位となり、秋の新人戦を含めて今後の活躍への期待がふくらみました。

三段跳では女子1名、男子2名の選手が出場です。
2年生女子選手は記録を残すことはできませんでしたが、こうした挑戦を積み重ねていくことがいつの日か実を結びます。
来年の大会では成長した跳躍が見られることでしょう。

男子では3年生選手が1回目からU16大会の標準記録を突破する13mの跳躍を見せます。
2回目には踏切版を踏んでいないものの大きな跳躍を見せます。
掲示板に表示された記録は13m91。

えっ、これはすごい記録では?
調べると県中学記録を上回っています。

でもいきなりの大会でそんな記録出るか?
12m91の間違いなんじゃないか?

そんな疑念も巻き起こりましたが、記録は間違いありません。
風も公認となり、53年ぶりの県中学新記録更新となりました。
4回目にも従来の県中学記録を上回る跳躍を見せており、その力は本物であることが証明されました。
RIXPERTとしては、昨年の男女走幅跳、そして今年のU16リレーでの混合チームの4×100mRに続き、4つ目の岐阜県中学記録となりました。

同じ跳躍ができれば、U16本大会でも上位入賞が期待できる記録となります。
しかし、今回は初めての大会だったことに対し、ここからはさらに記録を求めたり結果を意識したりしてしまう中での競技となります。

初心忘るべからず。

まさにそんな言葉の通りではないでしょうか。
記録や結果を求めることはもちろん重要ですが、それ以上にどこまで跳べるか、その挑戦心を忘れずに本大会に挑めたらと思います。
2位に続いた2年生選手はファールとはなったものの12mを越える跳躍を見せており、来年は先輩たちに続く活躍を期待です。

投てきでは砲丸投、円盤投、ジェベリックスローの3種目が行われました。
県予選会1位の選手が本大会に出できるジャベリックスローでは、2年連続の本大会出場を目指す2年生女子選手が出場しました。
トップ記録で4回目に進みましたが、5回目に記録逆転されます。
その5回目で2年生選手も記録を伸ばすものの、優勝記録には届かず2位となりました。
セカンド記録や記録の安定性は上回っているものの、1位の選手の1本にやられる悔しい結果となりました。
1位の選手はハードルもこなせる選手となり、投てき種目で唯一助走を行うこの種目での結果につながった面もあります。
投てき選手も、力だけでなく走ったり跳んだりする力も高めていかなくてはいけません。
秋は多種目どんどん挑戦していきましょう。

円盤投では前週の東海選手権でベストを更新した3年生女子選手が優勝を目指しての挑戦です。
全国トップレベルの記録を持つ選手が相手となりますが、持っている力は3年生女子選手も負けていません。
ベストを更新できれば優勝も狙える位置にもありましたが、力が入ってしまうほどコントロールが難しくなるのが円盤投げです。
快心の一投は次へのお預けとなりました。

男子では標準記録まであと1m30cmに迫った2年生男子選手が、早い時間からイメージトレーニングを繰り返していました。
競技では2回目に37mを越える大投てきを見せます。
続く投てきでは3,5,6回目には気合が入りすぎてファールとなりましたが、2回目の記録で本大会の標準記録を突破する優勝となりました。
今年の4月の大会での23m台から10m以上の驚異的な記録の伸びとなります
そして、この記録は2年生ながら1.5kg円盤の県中学歴代2位の記録となり、来年には県中学記録更新も視野に入ってきました。

A・B決勝を合わせ26名の選手が入賞、そして男女150m、男子三段跳、男子円盤投の4名の選手のU16陸上大会出場権獲得に加え、三段跳での岐阜県中学新記録と好結果が続く大会となりました。
大会前の不安をみじんも感じさせない結果に、コーチ陣も驚くばかりです。

東海大会での複数の入賞者、全中へ挑んだ3年生男子選手や全中での岐阜県選手団の活躍と、そうした結果がモチベーションを下げることなく逆に高めてくれました。
練習量が不足気味となったことも、暑さの続く中で無理のない練習ができたと言えるのかもしれません。
チームの選手たちのお互いの好記録や好結果が、またお互いの好記録や好結果につながってもいます。

全てが追い風となって今回の結果につながりました。
そして、今回の結果がさらなる追い風を生んでくれることでしょう。
チームの勢いは止まりません。

U16本大会に進む選手は秋の全国の舞台へ、1,2年生選手は新人戦に向かって、3年生選手は自分との挑戦に向かって、それぞれが進んでいくことになります。
チームが生み出した追い風に乗って、大きく羽ばたいていきましょう!

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