10⽉20⽇から3⽇間、愛媛県松⼭市でU18U16陸上競技⼤会が開催されました。
夏の全中に続く愛媛県での全国レベルの大会となります。
RIXPERTからは、U16男⼦三段跳に中学2年⽣の選⼿が出場しました。
RIXPERTから出場 | |||||||
中2 | 男子 | 三段跳 | 13m64 | 2.0 | 決勝 | 7 | PB |
中学2年生選⼿は昨年11⽉にクラブへ⼊会し、陸上競技に取り組み始めました。
今年の8⽉に⾏われた東海中学総体では中学2年⽣ながら⾛幅跳で優勝するほどまで成⻑しています。
そうした中で全国デビューとなった今⼤会のU16男⼦三段跳には、各都道府県予選を勝ち上がってきた⾼校1年⽣14名、中学3年⽣14名、中学2年⽣2名の計47名が出場しました。
今⼤会に挑戦するにあたり、⼀番の課題となったのが9時15分競技開始という点でした。
招集開始となると7時55分になるという過酷なスケジュールのため、その時間帯に体をベストコンディションに持っていけるよう、移動や前日練習の綿密な計画を立てました。
競技の前々日となる移動⽇には、こまめな休憩と軽い運動をはさみながら移動し、疲労を取り除くために夜は銭湯へ⾜を運びました。筋⾁が緩みすぎないよう、湯の温度に合わせて分単位で⼊浴時間を制限し、体温が下がり始める時刻に⾃然に就寝できるよう配慮しました。
前⽇では、試合当⽇を想定して朝5時30分から散歩で⾝体を動かしました。
競技場での前⽇練習では、試合当⽇のアップの流れの確認をメインに、動きのキレに応じて内容を⼯夫しました。
極めつけには、夜に⼗分な睡眠がとれるよう昼寝をしないことも徹底しました。
このように⾏動⼀つひとつを緻密に決定していきましたが、最も繊細に意識したのは⼼理⾯のコントロールです。
慣れない競技場で格上の選⼿が集う中、⾃分に集中することは⾮常に難しいことです。
ましてや初めての全国⼤会。
前⽇練習時には、周りの選⼿の⾝体の⼤きさや動きに⽬を奪われました。
しかし、前⽇練習で集中できない状況は問題ありません。
⼤事なのは、本番に⾃分に集中できる状況をつくることです。
競技場の不慣れも、他の選⼿を⾒て感じる不安も、ここぞの瞬間にプラスへと変えることに意識を切り替えました。
そしていよいよ試合当⽇。
前⽇同様に早朝の散歩を終えて6時30分に補助競技場⼊りしました。
準備に準備を重ねて訪れたこの⽇に⾼揚感が⾃然と⾼なります。
しかし、この⾼揚感は抑えなくてはなりません。
⻑い競技時間となる跳躍競技では、ウォーミングアップ開始からテンションを上げていては⼼⾝ともにもたなくなるからです。
前⽇練習で確認したアップを丁寧に、そして冷静にこなしていきました。
全国⼤会では「公式練習2本」のルールが採⽤されることが多いため、アップの時点で⼗分に動ける⾝体に仕上げ、⼊念な助⾛練習を⾏いました。
2本の公式練習では、13歩の助⾛がピッタリと合い、好調を感じるとともに⾼揚感を⼀気に⾼めます。
9時15分。
競技がスタートしました。
Aピット23番⽬の試技を待つ中、⾃分の⾃⼰ベストを上回る跳躍を⽬の当たりにしても動じません。
3位に位置する13m58以上がベスト8の安全圏と⾒積もり、⾃分に集中しました。
そしていよいよ1本⽬の跳躍。
前⽇に修正した低い姿勢でのスタートから13歩で速度を⾼めます。
踏切は30cm⼿前でしたが、5m30の⼤きなホップと、5m45の規格外なジャンプで観客を沸かせました。
記録は13m64。
⾵も公認ギリギリとなる追い風2.0mで⾃⼰ベストを更新し、狙い通りに3位につけました。
2本⽬からは助⾛を15歩に伸ばして挑戦しましたが、記録を伸ばすことができず結果は7位。
13m64は⽇本中2歴代2位という素晴らしい記録です。
今回の結果は誰の⽬からも素晴らしい結果と⾔えるでしょう。
しかし、ただ⼀⼈選手自身は悔しさが前面にあふれていました。
歳上ばかりの全国の強者が集う試合で、⾃⼰ベストと⼊賞を果たしながらもです。
⼀か⼋か、⾃分が今待つ⼒の全てを出し切っても勝てるかわからない勝負に挑戦する。
この全国大会が、本当の意味での初めての“闘い”となりました。
そして、この経験がきっとさらなる成長に導いてくれることでしょう。
ここで満足してはいません。
全国に触れたからこそ、高みを見てきたからこそ、次なる目標が明確となりました。
前途は希望であふれています。
たくさんの応援ありがとうございました。
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