夢と絆

2/21(土)、22(日)に今年で3回目となるRIX冬季強化合宿を行いました。
今年も東濃方面に向かい、1日目は中津川競技場で中津川TFCとの合同練習と階段や坂を利用した練習、2日目は美濃加茂に舞台を移し美濃加茂jrとの合同練習と清流里山公園でのアクティビティと盛りだくさんの内容となりました。
両日ともに春の到来と言える絶好の晴天に恵まれた中、充実した2日間となりました。

この時期ということもあり、猛威をふるうインフルエンザB型の波に飲まれ、出発の地に立つことができなかった参加者もいます。
こればかりは仕方ありません。先にかかるか予防接種を打つか。
猛威をかいくぐった総勢40名の参加者がマイクロバスを含む3台に分かれ東濃の地を目指しました。

到着した中津川競技場は雲一つない快晴となり、高台から見下ろす景色も絶好となります。
合同練習を行う中津川TFCは今シーズンは4名の選手が全中に出場、110mHでは県中学記録を更新し、U16リレーではRIXPERTが5位、中津川TFCが6位とまさに全国レベルで活躍を続ける強豪チームです。監督の松原先生も過去に複数名の全国大会優勝者を育成されており、指導内容はもとよりチーム作りや練習のマネジメントにも定評があり、これまででも多くのことを学ばせてもらっています。
加えて、今年は近隣のENA TFCも混ざっての合同練習となりました。

練習の前半はこちらも恒例となった中津川TFCとRIXPERTの練習を交互に教え合いとなります。
中津川TFCの練習では骨盤の動きを中心とした動き作りを行いました。
RIXPERTの練習でも色々な動きを取り入れていますが、骨盤に着目した動きは多くはなかったことに気づかされます。
30年を超える指導歴を持つ松原先生がたどり着いた極致に触れさせてもらえる貴重な時間となりました。

RIXPERTの練習では筋肉への刺激入れがメインとなるRIXアップ②とジャンプトレーニングを行いました。
人に教えるためには自分が理解できていなくてはいけません。
どんな順番でどこをどう動かすか。そしてそれは何のために行うのか。
きっと教える側では頭がフル回転していたと思います。そして、自分の理解できていない部分が明確になったことでしょう。

教えるというのは一番の学びです。
ある2年生男子選手は、教える中で自分の動きがもっと大きくできることに気づけていました。
これこそが教え合いの一番の価値です。
それも馴れ合いが生まれてしまうチーム内での教え合いではなく、それぞれのチームの看板を背負った状況での教え合いだからこそ実現できることです。

分からないこと、理解できていなかったことは恥かしいことでもダメなことでもありません。
足らざるを知ることこそが本当の理解へのスタートです。
お互いのチームにとって、選手たちの成長へとつながる教え合いとなりました。

最後はこちらも恒例となった全員でのエンドレスリレー。
9人×7チームという大人数となったことで、昨年よりも1分多い3分で記録順に並びチームを決めました。
走順を決める時には全員が名前と来シーズンの目標を口にします。
当然ながら競技レベルに違いはありますが、それぞれの口から聞こえてきた言葉は頼もしい限りです。

暖かさもありスパイクを履いての100m×3本。
たった3本ですが、お互いの意地とプライドをかけた中でのリレーでは十分な強度となりました。
何より、ここで走る選手たちは全員が高みを目指す夢を持った選手たちです。
それぞれのチームを超えた、ここでしか感じられない一体感を感じられる時間となりました。
中津川TFC、そしてENA TFCの皆さん、今年もありがとうございました!

思い思いの場所で昼休憩を取った後の午後練習ではフィジカル面が中心となります。
階段ではアップの5往復の登り降りですでに悲鳴が聞かれ始めます。
3年生選手にいたってはメディシンボールで負荷をおかわりして階段を駆け上がっていました。

続くジャンプトレーニングでは、登るだけでなく降りることもトレーニングになります。
広めの幅と高すぎない段差ということもあり、ここは絶好のトレーニングスポットです。

疲労もたまりつつある中で最後は階段ダッシュ。
「8本!」
南部コーチの指示が飛びますが、1本の疲労度合いが想定より高く5本に減ることとなりました。
対戦相手を変えながら、1段ずつ、および2段飛ばしを行いました。

100mが速いからと言って階段も速いとは限りません。
しかし、階段が速い選手は100mも速く走れる印象です。
階段を速く走るためには、段差を踏んだ時には次の足が出てこなくてはいけません。
フィジカル中心の練習の中にもしっかりと技術的な要素も隠されています。
やっぱりここの階段は最高です。

足が勝手に震え出す選手もいる中、舞台を坂に移します。
ドリルを行いダッシュを繰り返しますが、午前中と階段の疲労が選手たちに重くのしかかります。
「自分に負けるな隣に負けるな坂ダッシュ」と命名され、ここからは技術や体力ではなく精神面の勝負となりました。

限界かもしれない。無理かもしれない。

それは全て自分の心が生み出しているものです。
食いしばって苦しさに耐え、一本一本こなしていけば意外と乗り越えられるものです。
1年でこの時しかないから。みんなでがんばっているから。
そうした思いも選手たちを支えました。

1日目の最後は全員で頂上までダッシュ。その前になぜかスタートの手をたたかれて、数人の選手たちが頂上まで駆け上がっていってしまいましたが、仕切りなおしてのスタートです。
猛然とダッシュする3年生男子選手に続いて何とか最後まで走り切る選手たち。
中には途中で太ももの前をつってしまい、植込みの中でもだえる女子選手もいました。

よくやり切った!

さぁこれで1日目の練習を終え、リラックスタイムです。
例年は中津川で宿泊していましたが、今年は翌日の移動を考え多治見に移動しての宿泊となりました。
近隣の飲食店で食事をし、大浴場のあるホテルで疲れを癒します。
ティラミスを3回もおかわりしたり、スーパーでおかわり餃子を40個買って食べたりと、食欲旺盛な選手たちでした。

2日目は心配していた体調不良者も出ることなく、寝坊する選手も出ることなく無事に1日がスタートしました。
シングルでの宿泊ということもあり、ちゃんと自分で起きてこられるか心配していましたが、そこはしっかりとした選手たちでした。
この日は昨年に完成したばかりの美濃加茂の友進リバーサイドフィールドに舞台を移して美濃加茂jrとの合同練習です。

美濃加茂jrは昨年の全中で女子4×100mR優勝したことは記憶に新しいところです。
小学生からの地域に根差したチームとなり、女子スプリントの活躍にとどまらず多種目で活躍を続けています。
この日は競技場が使えない予定となり近隣の学校施設での活動を予定していましたが、運よく競技場が使用できることとなりました。
各務原に似たブルータータンとなり、400mのトラックはとても充実した施設です。

美濃加茂jrとは初の合同練習ということもあってか、最初は少し緊張感のある選手たちです。
それでもアップでは2人組での補強を行うなど少しずつその緊張感もほぐれてきました。

練習では前日と同様、お互いのクラブの練習を交互に行いました。
美濃加茂jrの練習では跳躍のコーチの指導のもと、根元の筋肉を動かす練習を行いました。
RIXPERTの練習では前日に続きRIXアップ②とジャンプトレーニングを中心に行いました。

上手く教えることができなかった選手にとっては前日のリベンジとなります。
1回の経験がこれほど選手を成長させてくれるのかと分かるレベルで、前日よりも頑張って教えることができている選手たちでした。
もうすぐ2年生となり先輩となる1年生選手たちも、しっかりとしたお手本になってくれることでしょう。

全中優勝チームと聞くと、何か特別な練習を行っているのかと思いがちですが、そんなことはありません。
一つ一つの練習を着実に継続して行っているだけです。
コーチの方々と話をしていても、日常の活動の延長線上に全中での活躍があったということがよく分かりました。

実績のある選手たちも当然ながら話をすれば普通の中学生です。
そこに何も違いはありません。
何より、より高みを目指すという同じ夢を持った同志です。

最後は前日に続き100mを3本のエンドレスリレー。
前日よりさらに人数が増え、9人×9チームという大所帯となりました。
選手が足りないため、美濃加茂jrのコーチ、そして野村、中の両コーチもメンバー入りしました。

アップシューズでの実施となりましたが、終始差が広がり過ぎることなく接戦となり追い込むにはもってこいの状況となります。
前日に続く達成感のある中でのゴールとなりました。

最後は2着以降のチームが罰ゲームとして円を作りみんなでスクワット。
回数は1着チームのじゃんけんによって決まります。
RIXPERTの2年生男子選手がじゃんけんに勝ったことで、回数は最も多い30回に。
東海大会入賞の実績は伊達ではなく、やはり持っている選手は違います。
みんなでスクワットをがんばって終わりとなりました。

初めての美濃加茂jrとの合同練習となりましたが、一緒に練習を行うと一気にチームの距離が近くなります。
ライバルでもありますが、それ以上に同志といえる感覚が生まれます。
前日の中津川TFC、ENA TFCともそうですが、チームどうしの境があいまいとなり、新たな一つの塊が生まれる感覚と言えるでしょうか。

RIXPERTというチームを超えたより大きなうねりが生まれ、さらにその集団の中に自分がいる。
自チームだけで完結していては生まれない超越した一体感がこの合宿には間違いなくありました。

チーム同士の絆を深める。
その先にはさらなる高め合いが生まれることでしょう。
美濃加茂jrの皆さん、ありがとうございました!

例年は午前練習で終了していた合宿も、今年は3連休で翌日が休日ということもあり午後はアクティビティに挑戦です!
最後の舞台となる清流里山公園へと向かいました。

晴天に恵まれ絶好の行楽日和ということもあり、施設内は多くの人でにぎわっていました。
各々が施設内で昼食を食べたあとは、今回の合宿の目玉となる9mのアスレチックに挑戦です。
先に挑戦となった女子では、最初は余裕を見せていた選手たちですが、本番が近づくと真剣なまなざしに。
そしていざ登り始めると

ギャー!!!
無理ぃ!!!!!
これ無理だって!!!
やばいぃぃぃ!!!!!

随所に悲鳴が響き渡ります。
9mの高さ、さらに揺れる足場に足がすくむ女子選手たち。
しかも下で跳びはねて遊ぶ幼児たちの揺れが上にも伝わります。
いくら安全ロープがついているといっても、一本のロープや細い足場を渡っていくのはさすがの怖さのようでした。

中々一歩を踏み出せないその姿に思わず下からは笑い声も上がりますが、それは安定した地面だから笑えることに後から気づかされます。
そんな中、撮影のために先陣を切った中コーチは途中の足場でバルシャークを決める余裕ぶりを見せていました。

続く男子たちの足取りが少し軽いのは、やはり身長と手足の長さの差もあるでしょうか。
それとも女子たちに見られていることが影響したのかもしれません。
一つ一つ慎重に、そして着実にクリアしていく選手たちでした。

実際に登ってみると、最初はその高さにゾワゾワした感覚が生まれます。
恐怖心を感じる中で一歩を踏み出すことは勇気のいることです。
2日間の疲労がある中で、足をつってしまっては大変なことになります。
高いところが苦手な選手にとっては、とても苦しい時間になったことでしょう。

それでも全員がちゃんとゴールできました。
合同練習とは違った、やりきったという別の意味での一体感をチームで共有できる時間となりました。

こうしたアクティビティでの遊び要素を遠征に取り入れたこともRIXPERTでは初となりました。
練習の時間も重要ですが、こうした時間もチーム内の絆を深めるとても有意義な時間となりました。
滋賀県には高さ17mのアスレチックがあるので、今度はそこに行ってみるのもいいかもしれません。
思いっきり練習し、思いっきり遊ぶ。
よりメリハリのある活動にしていけたらと思います。

事故やケガ、病気といったアクシデントなく無事に2日間を終えられ何よりでした。
チーム間で、そしてチーム内で、同じ夢を持つライバルでもあり仲間でもある選手たちとの絆を深めることができました。
それができたことが何よりです。

チームの垣根を超え、みんなで強くなっていきましょう。
さぁシーズンまであと1カ月半です!

関係者の皆さん、ご協力ありがとうございました。

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