当初は8/11月祝に予定していたRIX夏祭りは雨により中止となり、代替日として8/14木に延期しての実施となりました。
ギリギリまで天気の様子を見ていたことから、急な予定変更で参加できなくなった選手達には申し訳なく思います。
水鉄砲を携えた選手たちがメモリアルセンターに集い、今年も夏の風物詩がやってきました。

昨年までは夕方からの実施でしたが、今年は昼の時間帯から会場を借り、U16陸上や東海小学生に向けた三段跳や走高跳、ハードルの練習、またパーソナルトレーニングを実施しました。
また、投てきブロックはしっかりと投てき練習を行いました。
改修工事により大垣北公園が使用できないこともあり、競技場で練習できる機会が貴重な機会となります。


当初の予定では大会翌日だったことを考慮し、全体としては希望者は自主練習可という形にしていましたが、気が付けば多くの選手が自主練習に取り組んでいました。
休養日をはさみ、週末の大会に向けても丁度よいタイミングでの練習の機会となりました。
誰にも邪魔されず自分のペースで練習したり、気の合う仲間とワイワイ言いながら練習したり、どれも大切なことです。
それでもやっぱりスタート練習をすると勝負をし出すのはさすがスプリンター達です。


自分が選んで行う練習は、誰かに指示されて行う練習よりも絶対に効果があります。
アスリートしての成長の最初の一歩と言えるかもしれません。
一方で全ての責任を自分で背負わなければいけない厳しさもあります。
クラブでの練習と自分で行う練習のどちらも大切にしながら、アスリートとして成長していきましょう。
水鉄砲を携えた参加者が続々と集まり、RIX夏祭りとしては夕方からのスタートです。
参加者にとって最初のドキドキは通称「シャリーン」と呼ばれる会員証のQRコードの読み込みです。
運がよければ景品ゲットという参加のおまけではじめたものですが、今やRIX絶好調お守りをゲットするための重要な手段となりました。
イベント時は当選確率アップということで、運に願う参加者たちです。
今回は3名の選手がゲットしていきました。


夏祭りの内容は、練習、壮行会、水鉄砲合戦の3本柱で今年も不変となります。
昨年までは各カテゴリーでの練習を行っていましたが、今年は当初の予定では大会翌日だったこともあり全員で活動しようということになりました。
ということで最初はジュニアの活動で行っている50mチャレンジに中学生以上の選手も全員混ざっての実施です。
スパイクは禁止のレギュレーションのもと、シンプルな50m走を行いました。
小学生では過去に1人しか現れていない「GOD」のランクですが、中学生の特に男子選手ともなるとどんどんと到達していきます。
タイムを見ると燃えだすのがアスリート達。
他の選手のタイムを聞いて熱くなる姿がありました。
また、小学生時代以来の実施となる中学生選手達は久しぶりの実施を楽しんでいました。
小学生選手にとっても速い中学生選選手たちと走れるのは貴重な経験です。
多くの選手が自己ベストを更新していきました。


続いて50mチャレンジの延長としてピタリチャレンジを実施しました。
現在の男子の世界記録である9.58ピタリで止めることを目標に、下一桁の8、下二桁の58が合っていれば賞品ゲットの宝くじ方式での実施です。
自分のタイムから力感を調整する選手たちですが、最初は8秒台になったり10秒を越えたりと苦戦します。
そんな中、9.57を記録する選手も現れますが、残念ながら今回は前後賞はありません。
さすがに誰も止められないかと思っていた最終組。
奇跡が起きます!
最後の最後で3年生男子選手が9.58のピタリタイマーを止め、見事ピタリ賞のRIX絶好調お守りをゲットしていきました。
そして、その裏では野村コーチが次のリレーのための準備を進めていたのでした。


「全員で50mチャレンジをやるなら、その記録でだいたい平均タイムが一緒になるようにリレーのチームを作ればいいんじゃないかな。」
打合せでそう発言してしまったことで、そういう方向で進むことになってしまったのですが、実はこれが大変でした。
ネット上を調べても解決策にたどり着けず、流行りのAIが教えてくれた「数値最適化アルゴリズム」はちょっと手に負えそうにありません。
どうしよう。
そんな時は運を天に任せあとは力技しかありません。
全体をランダムにチーム分けし、各チームの平均タイムを計算し、その最大値と最小値の差を計算する。
それを10,000回繰り返して最も差の小さかったチーム分けとする。
そんなプログラムを作り込み、当日もリアルタイムでタイムを入力していきました。


さて、当日は80人の参加があり、それを8人×10チームに分けることにしましたが、みなさん、一体何パターンのチームができると思いますか?
エクセルで計算した結果は15桁以降は数値が丸められてしまいますが、以下の数値となります。
1,736,838,571,242,270,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000
となり、よく意味がわかりません。
その桁数は何と66桁!
これを日本語で言うと17不可思議3683那由他8571阿僧祇…という単位になるみたいです。
あと2桁0が多いと、あの無量大数という桁に到達します。
これだけある組み合わせの中で、たった10,000通り計算しただけで最適な1例を見つけるのは不可能でしょう。
それでもあきらめず、ピタリチャレンジの裏で10,000回の計算を100回程度繰り返した中で最も平均の差が小さいチーム分け、その差は0.171となる組み合わせを見つけ出していました。


さぁ8人×10チームを5チームずつに分け実施し、一人50m走る8×50mRリレーでの実施です。
できれば予選・決勝を行いたかったですが、時間の関係でタイムレース決勝となりました。
バトン練習も何もあったものではない本番一発勝負ですが、小学生選手たちもジュニアやプラスの活動経験をもとに問題なくバトンをつなぎます。
1組目は3チームが接戦のゴール。
2組目は独走したチームが総合1位となりました。


平均タイムが近くてもそれ通りにならないのがリレーです。
バトンも無事につながり、みんなで楽しく盛り上がり何よりでしたが、もう1回やりたかったなというのが正直なところですね。
来年はぜひ決勝までやれるようにしていきます!
続いてRIX夏祭り3本柱の2本目、全国大会の壮行会となります。
会に先立ち50mチャレンジの各男女部門1位の表彰とキリ番賞の景品が渡されました。
今回は週末から開催される全国中学総体に出場する中学3年生男子選手と、他団体からの出場とはなりますが11月に行われる全国小学生交流陸上に出場する小学6年生女子選手の壮行の場となりました。
中学生選手からは決勝進出の目標が、小学生選手からは本番の舞台での大幅なベスト更新を目指す力強い抱負が聞かれました。
激励の品として絶好調お守りを贈呈し、本番での活躍を祈念しました。


昨年は壮行する側だった選手が今度は壮行される側になる。
そして、今回の参加者の中にも来年はきっと前に立つ選手が現れてくることでしょう。
我らが代表の選手達が全国の舞台に挑んでいくことはクラブとしても誇りになります。
みんなで全国への挑戦を応援しましょう!


さぁそして締めとなるお待ちかねの水鉄砲合戦!
水を補充しだした段階から既に水の掛け合いがはじまるのも恒例となってきました。


ルールは今年も単純。
頭につけた金魚すくいのポイに穴が開くことなく逃げ切れるかです。
全体を3組に分け、1組は逃げるだけ、そして残りの2組が水鉄砲を持って追いかけます。


ゲームがスタートすると50人以上の水鉄砲を持った大群が逃げる選手達を追いかけまわします。
こうなると大人も子供も、中学生も小学生も学年も足の速さも関係ありません。
滑って転んでしまっては一巻の終わり。周りを包囲されてハチの巣になります。


逃げる側を無視して水鉄砲側での水の掛け合いが始まったり、水鉄砲の水を入れるタンクで直接水を掛けだしたり、もう何でもありです。
でもそれが楽しいんです。
それでいいんです。
思い思いに水を掛け合い、非日常の瞬間を楽しむ。
シーズンのストレスや息苦しさを忘れ、全てが開放される瞬間を過ごす。
これぞ祭りです。




続いて全員での個人戦を行い束の間の自由時間を楽しみました。
終わるころにはみんなベタベタですが顔は笑顔です。
参加できなかった皆さんには申し訳なかったですが、延期してでも実施できて良かったと思える瞬間でした。
最後は全員で一列に並んでゴミの確認をして無事終了となりました。




集中するときは集中し、たまには思いっきりハメを外す。
何事もメリハリが重要です。
ここからは秋シーズンに向けて今一度集中していくときです。
そしてまたシーズンオフでは楽しい時間を作っていきましょう。


個人競技の陸上競技ですが、こうしてみんなで時間を共有することでチームとしての力も積み上がっていきます。
せっかくシステムを作ったので、秋にはRIXリレーフェスティバルでもやりましょうか。
そんな思いを抱きながら、後半シーズンがスタートです!

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