遠くない東海

8月7日に静岡県のエコパスタジアムにて東海中学総体が行われました。
岐阜・三重・愛知・静岡の東海地方の4県の予選会を勝ち上がった選手達が集まる大会となります。
全国大会の前哨戦として、またレベルの高いステージへの挑戦の場として、RIXPERT選手たちが静岡の地に立ちました。

RIXPERTから出場
中1 男子 100m 12.28 1.1 予5 PB
中2 男子 100m 11.39 2.0 予4 PB
中2 男子 100m 11.60 0.6 予6
中3 男子 100m 11.12 0.8 予4 PB
中3 男子 200m 22.09 1.2 予1 PB
中3 男子 200m 21.88w 2.5 決3
中3 男子 110mYH 15.62 1.3 予7
中2 男子 走幅跳 6m28 0.8 公認
中2 男子 走幅跳 6m31w 2.5 決7
中3 男子 走幅跳 6m14 0.1 決11
中2 男子 砲丸投 11m72 決11
中2 男子 円盤投 23m07 決21
中1 女子 100m 12.98 0.4 予3
中1 女子 100m 13.05 -0.8 決8
中3 女子 100m 12.72 1.5 予6
中3 女子 200m 27.22 0.8 予7
中2 女子 100mJH 15.30w 2.6 予6
中3 女子 走幅跳 5m01 0.5 決8
中2 女子 砲丸投 11m51 決6
他団体から出場
中3 男子 100m 11.36 1.3 予7
中3 男子 200m 22.92 0.5 予5 PB
中2 男子 110mYH 15.80 1.1 予8 PB
中3 男子 走幅跳 6m02 0.5 決15
中2 女子 100m 13.14 0.2 予7 PB
中1 女子 800m 2:36.47 予7
中3 女子 砲丸投 9m11 決23

一昨年が9名、昨年が11名の選手がRIXPERTから出場していたことに対し、今年は何と16名がRIXPERTから出場。
学校からの出場となった3名の選手も共に行動し、計19名のチームRIXPERT選手団となりました。
だからなのでしょうか、例年とは異なり東海大会だからという特別さをあまり感じません。

いつものメンバーでいつものように練習している。
そんな雰囲気のもと、競技場で行った前日練習も落ち着いて行うことができました。
また、東海大会となると例年では競技レベルに壁を感じることがありましたが、今年は6名の選手がランキング10傑に名をつらねていました。
そのランキングに迫る選手たちもいます。
そして何より、男子走幅跳の東海中学記録にはクラブの先輩の名が記されています。

クラブとして3年目となる東海大会は特別な遠征ではなく、いつもの練習の延長線上にありました。

エコパスタジアムはサッカーやラグビーのワールドカップが行われた大きな競技場でとにかく広い競技場です。
駐車場からスタジアムまでも遠ければ、サブトラックから招集所まも遠く移動に時間がかかります。
専用の投てき練習場もあり安全に投てき練習ができますが、残念ながら今大会の投てき種目はこの練習場で行われることに。
立派なメイン競技場で思いっきり投げたかったですね…。

短距離では100mに1~3年生の男女全区分でRIXPERT選手が出場しました。
1年生では男子選手がストライドの大きな走りで大舞台で自己ベストを更新しました。
女子選手では持ち記録最上位の隣のレーンの選手の飛び出しに大きな差をつけられますが、プラスの2番目で決勝進出を決めます。
決勝では1年生ながら上位2名の選手が全中標準を突破するハイレベルとなり前半から周りが速く8位でゴール。
東海の舞台での入賞は立派なことに加え、県総体1位の選手が組の最下位となる経験ができるのもこの舞台しかありません。
先頭を走っているだけでは感じられない、自分より速い選手との違いを感じることができました。

2年生男子では県総体でワンツーを決めた2名が出場しました。
県総体1位の選手が追い風2.0mの好条件のもと11秒3台のRIXPERT学年別歴代2位となる好記録をマークしますが、全体の9番手となり決勝進出にあと一歩と迫りました。県総体2位の選手は前半で良い飛び出しを見せセカンドベストとなりましたが、中盤から後半で差を感じさられる結果となりました。
学校からの出場となった2年生女子選手は初の東海でも堂々たる走りでベストを更新しました。前半の力がついていけば来年はさらなる好勝負が期待できます。

3年生ではRIXPERTからの出場となった男子選手がベストを更新しRIXPERT歴代2位、全中標準にもあと0.02秒と迫る好走を見せ全体の10番手と決勝まであと少しの結果となりました。
学校からの出場となった男子選手は持ち前の前半の速さを東海の舞台でも見せつけセカンドベストの走りとなりました。
女子では3年生選手が後半にかけてグングンと伸びセカンドベストでゴール。ケガで苦しんでいた時期を払拭する走りで次につながる走りとなりました。

200mに出場した3年生女子選手は前半のスピードの違いを実感する結果となりました。
そして男子ではウォーミングアップでアクシデントが。
気合が入り過ぎてしまったのか、学校から出場となった3年生選手が足をつりかけてしまいます。
足をつってしまったら終わり…。こればかりは安静にする以外ありません。
せっかくの東海の舞台で十分なアップができないまま出場するのはさすがに厳しいかと思っていたら…。
何と自己ベストとなる22秒台の快走を見せます。
レース後にはしっかりと足をつってしまったようでしたが、順調であればどれだけの記録が出せていたかと思わせる結果でした。

RIXPERTからの出場となった3年生男子選手は全中に向けた前哨戦となります。
予選では県総体で記録した自己記録を大きく上回り1着でゴール。
県中学歴代でも5位となり21秒台の突入も期待される結果となりました。

その決勝では7~9レーンの3選手が上位を争い、後半に追い上げた3年生選手が3位でゴール。
タイマーが21秒7台で止まったことからも記録への期待も高まりましたが惜しくも追い風参考記録に。
それでも県中学記録まであと0.02秒に迫る立派な走りでした。
前半の周りの速さも含め、この舞台での経験が次の全国の舞台に活きてくることでしょう。

ハードルでは男女計3名の選手が出場しました。
県総体を下位で通過したこともあり、今大会はどれだけ速い選手たちに食らいついていけるかが目標となります。
女子では追い風参考記録とはなりましたが2年生選手がベストを上回り隣のレーンの他県の選手にも競り勝つ走りでゴール。
初の大舞台でも自分のリズムを崩さず走り切れました。

男子では学校からの出場となった2年生選手がさすがに前半から差をつけられ組の最下位でゴール。
それでもベスト記録更新となり、詳細を見れば前半から過去最速のタイムで走れた内容のある結果となりました。
RIXPERTからの出場となった3年生選手は、招集直前にユニフォームを見失うハプニングがありましたが、レースでは県総体の課題をしっかりと修正し自己タイ記録でゴールとなりました。

学校からの出場となった1年生女子選手たちも、個人種目やリレーで東海の舞台を経験する貴重な機会となりました。

跳躍では先に行われた女子走幅跳で3年生女子選手が8番手で4回目に進みました。
9番手とは同記録でのセカンド記録勝負、5cm差に6人の選手がひしめき合う大接戦を制しての4回目進出となりました。
4回目以降は記録を伸ばすことができませんでしたが、東海の舞台で力を発揮し6回の跳躍をできたこと、そして表彰台に立てたことは大きな経験となりました。

続く男子走幅跳には3名の選手が出場しました。
RIXPERTからの出場となった2,3年生選手が1回目から6mを越え、学校からの出場となった3年生選手も2回目に6mを越えてきます。
勝負の3回目では2年生男子選手が記録を伸ばし、8番手での4回目進出を決めました。
5回目には追風参考とはなりましたが記録を伸ばし、最終的には7位入賞。
3年生選手達は惜しくもTOP8には進めませんでしたが、あと少しかみ合いさえすればという結果でした。

これで偉大な先輩たちに続く3年連続男女アベック入賞の快挙となりました。
東海で入賞することは特別なことではない。
そのことを象徴するような結果となりました。

投てき練習場で行われることとなった投てきでは、男子では2年生選手たちが出場しました。
砲丸投に出場した2年生男子選手は前日の投てき練習でも好調な投てきを見せましたが、本番は自分よりも大きなクマのような体格の選手達に囲まれ自分なりの投てきをさせてもらえません。
円盤投に出場した2年生男子選手も、県大会とは全く違った高いレベルの中では思うような投てきができず、共に自己ベスト更新ともなりませんでした。

「緊張してしまった…」
「周りがすごすぎた…」

この舞台を経験できたからこそ知れたことです。
2年生での経験を3年生での勝負につなげていきましょう。

女子では砲丸投に2名の選手が出場しました。
学校からの出場となった3年生選手は初の大舞台では思うような力を発揮させてもらえませんでした。
RIXPERTからの出場となった2年生選手は昨年の東海、そしてU16大会での全国の舞台を経験していることもあり、安定した投てきを見せます。
7番手で4回目に進むと、6回目にはその日の最高記録を残し見事6位入賞、何より2年生選手では最上位の結果となりました。

これでRIXPERT選手では5名の選手が入賞する結果となりました。
昨年の走幅跳での男女アベック優勝も快挙でしたが、今年は走跳投と全方位での活躍を見ることができました。
また、多くの選手が自己ベスト更新となり、決勝進出もあと少しの選手達もいました。

例年であれば東海の舞台に感じていた壁も、今年はこれまでよりも低く感じるようになってきたのは気のせいではありません。

リレーでは男女ともに岐阜県のクラブチームが共にトップタイムで決勝に進みました。
個人種目でも岐阜県の選手が好記録を残し優勝争いを繰り広げました。
共に練習したチームが、そして岐阜県の大会で高め合ってきたチームの活躍が、間違いなく岐阜県全体を高いレベルに引き上げてくれています。

RIXPERTとしても全国の舞台での先輩選手の活躍がありました。
7月のU16リレーでは全国の舞台を経験することができました。

そうした一つ一つの積み重ねが、東海を遠くないものにしてくれました。

一朝一夕で達成できることではありません。
自分達の力だけでも達成できることではありません。
過去からの積み重ねが、そして共に切磋琢磨する他チームの存在があってこそです。

今年の結果の上に来年の結果は積み上がります。
多くの選手で東海の舞台に挑み、そしてまた多くの入賞を生み出していきましょう。
そうした地力ある強いチームを作っていくことこそが一番の目標です。

誰もが強くなれるチームを目指して。
日々の地道な積み重ねの先に、県、東海、そして全国の舞台が待っています!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

最近の記事 おすすめ記事
  1. 速く走ること①  ピッチとストライド編

  1. どれだけ集中できるか

  2. 間違い探し

  3. 賛助会員紹介

カテゴリー

アーカイブ

検索

TOP
TOP