わたしが主人公だ

10/18(金)~10/20(日)にかけて三重県でU16・U18陸上大会が行われました。
昨年までは愛媛で行われていた大会ですが、今年からは三重県で開催されました。
高いレベルの標準記録を突破した種目と県予選を勝ち抜いた県代表種目が行われ、RIXPERTからは4名の選手が出場しました。

RIXPERTから出場
中3 男子 三段跳 13m49 0.9 決5
中3 女子 走幅跳 5m58 0.2 決4
中1 女子 ジャベスロー 32m89 決34
他団体から出場
中3 男子 150m DQ

本大会の前身はジュニアオリンピックとして「学年」による競技が行われていましたが、2018年からは「年齢」による区分での競技が行われるようになり、正式名称も変更されました。
その背景には「相対年齢効果」と呼ばれるものがあります。
相対年齢効果とは誕生日の違いがスポーツなどの成績に与える影響のことを指します。
陸上競技では、特に小中学校期の全国大会出場者には誕生日が4月に近い選手ほど良い成績を残している傾向が見られ、高校期でもその影響が残る傾向にあります。
そのため、1~3月生まれのいわゆる「早生まれ」の選手たちは成長期に成功体験を得づらいということが指摘されていました。

日本陸連タレントトランスファーガイトより

今大会は年齢制としたことで、1~3月の早生まれの選手は同じ年に生まれた一学年下の4~12月の選手と同じ区分で競技することができます。
相対年齢効果で見れば学年制では不利となっていた選手たちが、年齢性としたことで有利になったとも言えます。
全中や国体、インターハイといった学年制の大会だけでなく、こうした年齢制の大会があることも大変意味のあることと言えます。
RIXPERTにも1~3月の早生まれ選手たちがいます。
そうした選手たちにとっても今大会は高校1年生や高校3年生での出場を目標としていけます。
目先の主要大会だけでなく、さらに1年先の今大会までを見据えていきましょう。

1日目にはU16男子三段跳に中3男子選手が出場しました。
昨年は13m64の全国中2歴代2位となる記録で7位に入賞しており、1週間前の佐賀国スポ少年B走幅跳での劇的な優勝に続く活躍を目指しました。

競技はあいにくの雨の中となります。
1回目に13mを越える跳躍で4位につけると2回目は記録を伸ばせず8位。
体への負担を考量し三段跳の練習をあまり行っていないことや、走幅跳との連戦の影響を感じる跳躍となりました。
しかし、3回目にこの日ベストとなる13m49で4位に浮上。
前週の国スポに続き勝負強さを発揮します。

4回目以降では出力を上げることを意識しましたが13m40前後の記録となり結果は5位入賞。
14mを跳び三段跳の県中学記録更新も目指しましたが悪コンディションに阻まれました。
昨年を上回る順位でしっかりと入賞できたこと、走幅跳と三段跳の2種目で全国入賞できたことは大きな自信になりました。

またU16男子150mに出場した中3男子選手は、スタートから良い飛び出しを見せ先頭争いでカーブを抜けてきますが、故障が発生し惜しくも途中棄権となりました。

2日目にはU16女子走幅跳が行われました。
出場全員が中学生となり、中3女子選手が9位に終わった全中のリベンジに挑戦です。
試技順は全中と同じ1番目。
1本目の記録は5m51と5m55を跳んだ全中とほぼ同じスタートとなりました。

全中では2,3回目で記録を伸ばすことができませんでしたが、今回の舞台では3回目に5m58と記録を伸ばします。
見事全体の4位で決勝に進みました。

その決勝では4,5回目がファール。
特に5回目は踏切があっていればと思わせる跳躍となりました。
6回目は記録を伸ばせず結果は4位。
全中のリベンジをしっかりと果たし、堂々の4位入賞となりました。

一方で1,2位の選手ははともに6mの跳躍を見せています。
同じ6mの記録を持つ選手として、この舞台でそれだけの記録を出せる地力にはまだ差があると言えるでしょう。
成し遂げた先に見えた新たな課題に向かって、挑戦は続きます。

大会最終日の3日目にはU16ジャベリックスローに中1女子選手が出場しました。
高校1年生の早生まれまで出場できる中、中学1年生での出場は異例とも言えます。
そうした中でも、全体では5名の1年生選手が出場していました。

競技はトラックが強い追い風となる場面もあり、不安定な風向きの中での投てきとなりました。
棚橋コーチも現地に駆け付け指導にあたります。
結果は目標の40mに届かず32m89の全体34位。
出場者のランキングで32位だったことを考えれば順当な結果であったと言えます。

1年生からこうした場を経験できたことが次につながります。
1年生の中では3位だったように全国にはライバルとなる同年代がたくさんいます。
上を目指しながら、まだまだ粗削りな技術を高めていきましょう。

8月の全中から始まり、9月の全国小学生、10月のリレフェス、国スポ、そして今回のU16陸上と5つの全国大会を駆け巡ってきました。

もう一度この舞台に立ちたい。

全国大会に出場した選手は誰もがそう思ったと思います。
そして、その思いは当たり前のレベルを引き上げていきます。

RIXPERTにはその思いを持った選手たちがたくさん生まれました。
チームに大きな勢いをつけてくれました。
この勢いに乗り、チーム全体としてさらなる高みを目指していきましょう。
一人一人の選手たちがRIXPERTの物語の主人公です!

指導者としても全国の舞台に連れていってもらえたことで、他の多くの指導者とも交流することができました。
全国トップレベルの選手たちを見て、動きに対する理解や考えも深まりました。
指導者としても全国大会に行けること言うことは貴重な経験となっています。

最後に、全国大会出場にあたり多くの方にご支援いただきましたことに改めて感謝申し上げます。
今後も変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

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