頂を目指して

8月17日(土)から20日(火)にかけて、福井県営陸上競技場(9.98スタジアム)にて全国中学総体が行われました。
中学生にとって1年で最も大きな大会となり、高いレベルの標準記録を突破した選手たちが出場できます。
RIXEPERTから2名、学校から1名の選手が全国の舞台に挑戦しました。

RIXPERTから出場
中3 男子 走幅跳 5m83 0.0 決52
中3 女子 走幅跳 5m55 0.0 決9
他団体から出場
中3 男子 100m 11.27 -0.3 予4

RIXPERTからの出場となる男女の走幅跳では記録的にも、今シーズンの安定性からもどちらもが上位入賞を期待できる中での出場です。
東海大会でアベック優勝した後も、今大会に向けてしっかりと調整を行ってきました。
クラブはお盆休みとなる中でも、全中に向けて特別練習を行い最終調整を行い準備は万全です。

会場となる福井県営陸上競技場も3月の県の強化ブロックの遠征で訪れており、勝手知ったる場所となります。
初めての場所ではない。
これだけでもストレスを大きく減らすことができます。
前日練習でも調子の良さを改めて確認することができました。

19日(月)は女子走幅跳、男子100mが行われました。
男子100mでは学校からの出場となるRIXPERT選手が出場しました。
気合の入った表情を見せる中、初の全国の舞台でも堂々と渡りあうことができていました。

向かい風が厳しいコンディションとなりましたが、決勝に進むような選手はそれでも10秒台で走ってきています。
改めて全国のレベルの高さを痛感する結果となりました。

女子走幅跳では持ち記録からも競技前のアナウンスで注目選手として紹介される中、第一跳躍者として競技がスタートします。
その1本目に5m55をマーク。
しっかりと踏切板に乗り切れていない中での記録なだけに、2本目以降に期待が高まります。

迎えた2本目はファール。
2本目を終えた時点では全体の7位。
数cmの差で決勝進出を争う混戦模様となりました。

勝負の3本目。
2本目の結果から助走距離を伸ばしますが、助走でストライドが伸びきらず踏切板の手前から踏み切る跳躍に。
記録を伸ばすことができませんでした。
その後、2名の選手に記録を抜かれ結果は9位。
あと3cm差で惜しくも決勝に進むことができませんでした。

大会最終日となる翌20日に男子走幅跳が行われました。
前日の悔しさを胸に3年生男子選手が出場です。

2月の大阪室内で全国大会の舞台を経験していること、ケガによって一時コンディションを落としていましたが、ここにきて上向いてきていたことから、記録にも順位にも期待が高まります。

62名という多くの出場者がいる中で迎えた1本目。
6m80付近の跳躍を見せますが、わずかに数cmファール。

数cmの差が結果を左右するだけに、踏切を攻めた結果でした。
そして2本目も同じくファール。
これまでに1,2本目をファールするという姿は見たことがなく、全国という大舞台で初めて追い込まれてしまう展開となりました。

いつもの記録であれば十分に決勝進出ができます。
多少踏切が合わなくなって問題ありません。

そんな中で迎えた3本目。
何度も動きのイメージを確認して挑みましたが、踏切板の手前から踏み切る跳躍となってしまいました。
1,2本目の跳躍がファールでなければ展開は大きく変わっていたことでしょう。
その数cmが勝負を大きく分けました。

これが全国です。
両選手ともにこれまでの記録の安定性は高いものがありましたが、ライバルが不在と言っていい岐阜県内での大会が主です。
自分のペースで進められる大会とは勝手が違いました。

「いつも通り」であればもっと記録は出ていたでしょう。
その「いつも通り」をさせてくれないのが全国です。
いつもと違う自分を割り切って、その時の自分に対応していくしかありません。

上位に入る選手達は、追い込まれた中できっちりと記録を伸ばしてきていました。
勝負所でどんどんとパフォーマンスを伸ばしてきていました。

これができるかどうか。
究極的には自分との闘いです。

走幅跳の女子選手は落ち着いて競技に臨めた一方、テンションを上げきれずに終わってしまいました。
同じく男子選手は追い込まれた3本目に、自分の動きのイメージを見失ってしまいました。

メンタル面のコントロールや、試合中に自らの力で課題を突破する力、こうした能力を養える舞台が不足していたかもしれません。
一方で、男女ともにあと数cmが良い方向に転がっていれば、好結果につながっていたことも事実です。
力不足だったのか運が悪かったのか、それは誰にも分かりません。

どれだけレベルの高い競技力を持っていても、まだまだ成長途上の中学生です。
うまくいかないことやできないことがあって当然です。
完璧なわけはありません。

これからも勝負の場はたくさんやってきます。
どんなコンディションにあってもその時のベストパフォーマンスを発揮できる力を高めていきましょう。

今大会はクラブの選手達も応援と観戦を兼ねて競技場に駆け付けました。
生で見る全国大会はどうだってしょうか?
その場の空気でしか感じられないことも多くあります。

トップ選手の動きを間近で見れたり、有名選手と写真を撮ってもらえたり、お土産を買ったり。
どれも貴重な経験です。

選手それぞれの競技レベルの違いは当然ありますが、ぜひこの全国のレベルを当たり前にしていきましょう。
全国に出て当たり前。
そんなレベルまで行ければ、間違いなく全国で勝負していけます。

大会が終了したその日に行った通常練習では、早速新しい取り組みを試してみました。
コーチ陣もこの全国大会を通して、クラブに何が足りないのか、どんなことをすればいいのか、改めて考えるきっかけとなりました。

せっかくやるなら、どうせやるなら、より高みを目指していきましょう。

最後に、本当に多くの方に応援、ご支援いただきありがとうございました。
この場を借りて感謝申し上げます。

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