速く走ること④ 接地編

本当は3部作で終わる予定でしたが、まさかの延長戦に突入してしまいました。
これまでの3部作では、速く走ることについて、RIXPERTのこれまでの数値をもとにピッチとストライド、体力と技術の関係について見てきました。

その内容に入れ込み切れなかったもう一つ大切なこと。
それが「接地」です。

人間は空中で加速することはできません。
空中に浮いている間は空気抵抗を受けて減速するだけです。
加速できる瞬間は地面に足が着いているときだけであり、それこそが「接地」の瞬間です。

そして、この接地で最も大切なことはロスを減らすことです。
人間の体は体を守るために衝撃を吸収できる構造となっており、足首や膝、股関節に背中といった関節を曲げることで衝撃を吸収して力を和らげます。
これが接地の時に起こるとどうなるでしょう。
せっかくの前に進む力が吸収されてしまうことは容易に想像できます。

最もロスの少ない接地。
それこそが速く走ることにつながっていきます。

そして、RIXPERTではこの接地を「乗り込み」と称して日々の習得に努めています。
その体現者が3作目に続いての登場となる野村コーチです。

コマ9の接地のように、接地足の膝があまり曲がることなく、足・腰・体・頭が一直線の姿勢となる接地。
この接地が最もロスの少ない接地となります。

足を体の方に引き込んでくるのではなく、接地足の上に体を乗せる。
だから乗り込みです。

地面を蹴るように力をいれようとすると、膝は曲がった接地となり、そこから膝を伸ばすような力で地面を押すことになってしまいます。
詳細は省略しますが、そうなってしまうと足が流れてしまい、足の切り返しも遅れてしまいます。
地面を踏みに行くようなこんな接地になっていないでしょうか。

次の接地と比べると「乗り込み」という意味が分かるのではないかと思います。

接地の瞬間に
 ・地面を蹴らない。
 ・瞬間的に体を固める。
 ・遊脚の引き付けのタイミングを合わせる。

これぞ「接地」です。

こんな動きを野村コーチがよくやっているのを見かけたことがないでしょうか?
実際の走りの感覚も、これを速く大きくやっているだけです。

さらに、野村コーチはRIXPERTで行っている立甲というトレーニングを通して、脇腹周辺の筋肉の使い方への理解が深まったと言います。
そして、接地時に「あばらを固める」感覚が作れたことでより接地が安定したそうです。
それが各務原の奇跡と呼ばれる11秒台の走りにつながりました。
そのあたりはまた別の機会に紹介できたらと思います。

予定外の延長戦の4作目になってしまいまいましたが、これで本当に最後です。

個人個人に適したトレーニングを通してピッチとストライドを高めていく。
そのためにバウンディングやメディシンボールなどで体力を高める。

また、「切り返し」や「乗り込み」といった走りの技術を高める。

これが速く走るためにRIXPERTのやっていることです。

ここまで全てを書いてしまってよかったのかは分かりません。
しかし、クラブ選手にとっては普段の練習で行っていることの再確認とさらなる理解の場となります。
クラブ外の選手にとっては、速く走るための手助けになったり、何よりRIXPERTに興味を持ってもらえる機会になればと思います。いつでも体験にお越しください。

RIXPERTでは、これからも速く走ることにとことんこだわっていきます。
そして、この2024年も100mに関わらず、多くの記録の伸びが見られることを願っています。
みんなでがんばっていきましょう!
2024年もよろしくお願いします。



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