こうしたら誰でも速く走れます!
そんな魔法のような練習があるでしょうか?
はい。そんな方法はもちろんありません。
しかし、これまでに蓄積されてきた陸上競技の研究から、そのヒントは見つけることができます。
その一つがこちらです。
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ここでは、速く走ることのできる児童に共通する動作の特徴を見出し、目指すべき走りの理想像が示されています。
小学生を対象とした研究を見てみると,速く走ることのできる児童に共通する動作の特徴があきらかになっています.それは,地面に接地していない方の脚の膝関節が閉じていること,および同側の腿が高く上がっていることです(木越ほか,2012).
http://rikujo.taiiku.tsukuba.ac.jp/column/2017/kigoshi.html
地面から離れた脚(以下の絵の実線で描かれた方の脚)を積極的に前に振り戻すことです.つまり,これ以外の動作は,速く走ることができる児童に共通する動作ではありません.もちろん,これらの点のみを修正または修得すれば,全員が速く走れるようになるわけではないと思います.例えば,同世代の平均身長と比べて背が低いとか,筋力が弱いとか,色々なことが影響していることは否定しません.しかし,これらの点のみを修正または修得すれば,相当数の児童が速く走れるようになるはずです.
http://rikujo.taiiku.tsukuba.ac.jp/column/2017/kigoshi.html
このように、「地面から離れた脚を積極的に前に振り戻すこと」で速く走れるようになる可能性が示されています。
では、この内容をもとにすれば誰でも速く走れるようになるのでしょうか?
ここが難しいところです。
「こうしたら速く走れるよ」と口で説明することは簡単です。
そして、「こうしたら速く走れるんだ」と頭で理解することも簡単です。
しかし、その動きを体で理解し、表現するためには高い壁があります。
「頭で理解すること」と「体で理解すること」は全くの別物であり、速く走るためには体の理解力が求められます。
すなわち、自分の体を上手く使えることであり、優れた身体感覚が必要になります。
(研究から示された速く走る方法を身に付けるための)身体感覚を高める練習。
この練習を怠っていては、いつまでたっても体の理解力は高まりません。
そして、RIXPERTの練習は、大部分がこの練習になります。
道具を使ったり、動きのタイミングを変えたり、これまでにやったことのない動きをやったり。こうした練習の積み重ねが身体感覚を高めることにつながります。
2月からのRIXPERTの練習を振り返っても、「走り込み」のような練習は行っていません。選手に求めてきたたことは姿勢と動きとタイミングに意識を向けることです。
こうした練習を通して選手たちの身体感覚が高まったことこそが、4・5月の大会での好結果につながっています。
そして、RIXPERTには選手の動きを見極め、課題を見つけ、適した練習方法を提示できるコーチがいます。
こうしたら誰でも速く走れます!
そんな魔法のような練習があるでしょうか?
その答えを、ぜひ私たちRIXPERTの練習の中に見つけに来てください。
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